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未編集
テンマ
かたじけない。我が修行の為に、 これほど多くの者が集まってくれるとは……。
コヨミ
んもぅ、水臭いわねぇ。 気にしないでいいのよ、同じ国のよしみじゃない。
コノハ
うむ。それに我らが東の国は今、 華の国の邪仙や一部の妖怪たちから 民を守るための戦力を欲している。 テンマ、我らには必要なのだ。 堅牢な鎧に守られた敵を弱体化させる、其方の力が。
--承知。 此度の恩は、我が剣技の更なる冴えと、 戦場を駆ける『甲破り』の斬撃を以て返すとしよう。
イナリ
『カブトヤブリ』って、テンマの武器のことなんだよね。 カッコイイよねぇ~。
でも、お礼なら王子たちに言った方がいいわ。 もうすぐ来る頃だと思うから。
ああ、ありがたい話だ。 遠征から帰る折だったというのに、 修行のことを伝えたらすぐ強力しに来てくれるとはな。 ……しかし、これはあくまで修行。 我が剣技を、さらなる境地へ昇華せんとするならば、 馴れ合いなど言語道断、必殺の剣技を以て切り結ばねば。 何より手加減などしては、 王子たちの厚意を無駄にしてしまうからな。
--あ。来た来た、王子たちだ。おーい!
アンナ
こんにちは、イナリさん。 模擬戦の場所はこちらで合っていますか?
そうだ。 王子、今日は宜しく頼むぞ。
王子
…………(こくり)
いつでも来い、か。 ふふ……然らば、全力で行かせてもらおう! --甲破り砲撃戦モード、抜剣ッ!!
……うむ、実に良き戦いだった。 此度の修行を通じて、 私はまたひとつ、己を覆う迷いの霧を斬り拓き、 失っていた何かを取り戻したように思える。
ふふ、どういたしまして。 手応えを得られたようでなによりです。
今後も期待しているぞ、テンマ。
ああ、任せてほしい。 かねてより修練を重ねていた奥義も じきに実戦で披露できる日が来るだろう。
え、奥義? なにそれ、見たい見たーい!
こらこら、腕にぶら下がるな。 物事には相応しき時というものがあるのだぞ。 (……と、そういえばまだ技の名を決めていなかったな。 うむ、今から奥義に相応しい名を考えておくとしよう
……王子、敵の姿が見えました。
ケイティ
砦が魔物によって攻囲されているという報告は 本当だったのですね。
レーレン
ゴブリンに竜人の兵、それと巨人族か。 なかなか珍しい取り合わせだなー。
メーリス
あれ、レーレン先生? どうしてここに?
にひひ、今日は授業がない日だから 可愛い生徒たちの勇姿を見に来ちゃったぜ。
ネーニャ
えへへ、なら頑張っていいとこ見せなくちゃね!
兵士
--王子、報告がございます。 先ほど敵と交戦した斥候たちによると、 倒したゴブリンが別の魔物に変化したとのこと。
なにっ!? じゃあ、別の魔物がゴブリンに化けてたってことか?
別の魔物に化ける魔物……まさか!
王子、敵が攻めてきます! 砦の門に攻め寄られる前に撃退しましょう!
ドッペルゲンガー
くそ……やっとギガースに化けられたというのに、 この程度の砦も占拠できずに終わるとは……。
……やはり、ドッペルゲンガーでしたか。
ロイ
しかし、ギガースに化けるようになるとは。 いよいよ厄介な敵になってきましたな。
おいおいおいおい、聞いてねーぜ! みんな、いつもあんな強そうなヤツらと戦ってたのかよ!
……魔物たちは日々、その強さを増しています。 だからこそ、 魔物と戦うことを決意した私たちもまた 常に向上していかなければなりません。 軍学校の創設も、そのための施策のひとつなのです。
……そっか。 へへ……責任重大だな、先生って。 ……あたしの国もさ、魔物に滅ぼされたんだ。 科学技術と経済の発展ばっかにかまけて、 国防がスッカスカになっちまってね。
先生……。
ま、過ぎたことを悔やんでもしょうがないさ。 それに、故郷を離れたおかげで こうして可愛い教え子たちと出会えたしな♪
ジョヴァンニ
ちょ、先生……頭撫でんのはやめてくれよ。 セットが崩れちまうだろ。
あはは、ホントに可愛いなぁ。 講師って立場とはいえ、先生になって正解だったぜ。 だが、そうなるとやっぱり 可愛い教え子ばっかを危険な戦場に立たせて 自分だけ引きこもってるわけにはいかねーな。 ってわけで王子、 授業がない日はあたしも戦場に連れてってくれよな!