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クゥイル
先程は奇襲を仕掛けて申し訳ありません。 しかしあの激突で、 貴殿らの実力が確かなものであると感じました。 実は今回、私が王子殿下を訪ねたのは、 世界樹の各集落の要請によるものです。 王国の皆様も知ってのとおり、 世界樹の集落を取りまとめている長老が、 『世界樹にいずれ訪れる災厄』を予言し-- --そして世界樹の危機を振り払える、 英雄を探せとも、我々に命を下しました。 そして、その命を受けた一人であるシュシュが 貴殿らの元を訪れ、英雄に相応しい兵の方々を 選出したと聞いています。
シュシュ
そうですよー! 王国の皆さんで、英雄に相応しい実力と人望を 備えた人を投票して決めたんですよ!
はい。その投票--人気闘兵の結果と報告は 聞き及んでいます。 ……ですが、国民の投票では実力が無くとも、 名声や人柄から選出された者も居るのではないかと、 実力を疑問視する声が他の集落から上がったのです。
うぅ、他の集落さん達の意見なのですか……。 あ、王子さまは初耳かもですけど、世界樹には 幾つかの集落や種族がそれぞれ住んでいるんですよ!
……それ故に、シュシュの集落や、 私の集落の者が言葉を重ねても、 それを信じない集落はどうしても存在するのです。 そこで、グリフィンの騎兵である私と 私の仲間達で、直接王国軍の力を測るべし、 となってしまったのでした……。
ケイティ
……そういうわけだったのですね。 確かに、見知らぬ者の力に不安を抱くのは、 仕方のないことだと思います。 それならば、クゥイルさん達を交えた模擬戦で、 我々の実力をみていただくのはいかがでしょうか? もとより、明日から王国軍の訓練として、 模擬戦を行う予定でしたから。 そうですよね、王子?
よろしいのですか……? 助力を頼む皆様に礼を欠くような お願いですが……王子殿下にも快諾していただけるとは。 本当にありがとうございます。 それでは、私以下、世界樹より同行した仲間と共に、 全力で模擬戦に参加させていただきます……!