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……ふぅ。 すみません、助けていただいたばかりか、 お茶とお菓子まで頂いてしまって……。
メイファ
あ、えっと……わたし、メイファっていいます。 出身は華の国で、特技は風水を少々……。 って、わたしの話はどうでもいいんです。 ええと、王子様にご相談したかったのはですね……。 ……は、はい。仰る通りです。 華の国の邪仙たちが東の国へ総力を挙げて 進軍を始めたことをお報せしたかったのが、ひとつ。 それと、もうひとつは……。 実は、邪仙たちに奪われてしまった『風水尺』を 取り戻していただければと思いまして……。 『風水尺』は吉凶を測る風水術の道具なんですけど、 風水使いじゃない人でも使えるように、お師匠様と わたしが術を施した、地元の村の特産品なんです。 ……それがまさか、邪仙たちに奪われて 東の国の侵略に使われることになるなんて……。 邪仙たちはおそらく、『風水尺』で東の国の 地中を流れる気の通り道--『龍脈』を探り当てて、 その力を侵略に利用するつもりなんだと思います。 そんなの……わたし、耐えられません。 村のみんなと作った『風水尺』が悪事に使われるなんて。 ……お願いします、王子様。 東の国を侵略しようとしている邪仙たちから 『風水尺』を取り戻していただけませんか? ……自分勝手なお願いだって、わかってます。 でも、頼れるのは王子様たちだけなんです……。 わたし……できることはなんでもします。 ですから、どうか……どうかお願いしますっ!