セブン
--悪いね王子、時間とってもらって。 実は昔の知り合いから、不穏な噂を聞いてさ……。 闇の組織って覚えてる? アタシが昔いた闇ギルドの、 残党たちが作った組織のこと……。 どうやら、闇の組織に新たな幹部が台頭して、 その勢力を急速に伸ばしてるらしいんだ。 組織でも有力な、 数字のコードネームを持つ連中も集まって、 アジトの防衛戦力もかなりの数に増えているって。 このまま見過ごしたら、連中のことだから、 次はどんな暴挙に出るか分からない……。 その前に止めなくちゃいけないって思うんだ。 でも、アタシひとりじゃ、 厳重な『見張り』を突破するのも正直難しい……。 だから、ま、前みたいに騙したりしないから! アンタの力を、アタシに貸してくれないかな……。 …………んっ、ありがと、王子。 あっと、今回は普段よりも大規模な戦いになるから、 いくつか重要なことを伝えておかないと……。 今回の戦いは普段の魔物討伐とは違う、 『大討伐ミッション』って形になるんだ。 えーっと、大討伐ミッションでは、 『多くの敵を撃破すること』が唯一の目的。 兎に角一人でも多く相手を倒す、 それが一番重要ってことらしい。 あとは、ライフが0になってもクリアになって、 それまでに倒した数がカウントされて 戦果に記録されるって話だよ。 だから、傷つくことを恐れるよりも、 少しでも多くの相手を倒すことを考えた方がいいかな。 おっと、出撃コストが時間経過で回復しない事も、 しっかり覚えておいて。 『援軍要請』のスキルを持つ人や、ワルキューレを 出撃メンバーに入れることを忘れないようにね。 それから敵を倒してもEXPやゴールド、 ドロップ品を手に入れることはできないよ。 --アタシが盗ってるわけじゃないから!! 闇の組織のアジトは多数の防衛戦力だけじゃなくって、 遠目の利く見張りがいるはずだよ。 見つからないように兵の配置に気をつけて。 それじゃあ王子、頼りにしてるよ。 『大討伐ミッション』開始だ!
(--王子、ここが情報にあった、 闇の組織の新アジトに間違いないと思う)
アイリーン
(私が闇ギルドに所属していた頃には、 存在しなかったアジトですね……。 この奥には、既に大勢の人員がいるようです。)
モーティマ
なんだぁ? つまりあの奥には、 わんさか敵がいやがるってことか!?
(大声だすなって! 隠れた意味がないだろ!)
ユリアン
(それにしても、辺りが随分と騒がしいな……。 洞窟の奥で何かあったのか?)
(もしかしたら、もう何か準備を進めて--って、 おい、まさか、あそこにいるのは……っ)
シックス
--フフフ、出撃準備もそろそろ終わりますね。 新体制での初仕事です、盛大に行くとしましょう。
(あそこで指示だしてる奴、 間違いない、シックスの野郎だ……!)
(今更悔やんでも仕方ないが、 以前に見逃したのは失敗だったかもな……)
(しかし、新体制というからには、 闇の組織に新たな幹部が現れたという情報に、 間違いは無かったようですね……)
さぁ、皆さん、闇の組織の新たな幹部に、 実力を示す最良の機会です。 存分に腕を振るうと良いでしょう。
闇組織構成員
--はッ!! 野郎ども、幹部様に良いとこ見せてやろうぜッ!
セシリー
(やはり、既に襲撃準備は終わっていたか。 このまま連中を見逃せば、ろくなことにはなるまい)
(これ以上の暴挙は許せないよ。 王子、お願いだから、手を貸してほしい)
王子
…………(こくり)
(……ありがと、王子。おっと それから連中には、遠目が利く者がいるからね。 兵の配置には気をつけた方がいいかも)
(もし見張りに気づかれたら、警戒が強まり、 敵の抵抗が激しくなる可能性があります。ご注意を)
アンナ
(王子、敵が動き出しました。 迎撃の準備をお願いします!)
--侵入者だッ!! 逃がすな、追えッ!!
まずい、見つかったか! 気をつけろ、王子。 ここからは敵の攻勢が更に強くなるぞ!