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//また、キャラの名前は、文頭に(-, ,+)などを入れずにそのままで、
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//アンナ
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//
//
///////////////// 緊急ミッション用:ここから /////////////////
#style(class=split){{
#region(ネタバレ注意)
//=========================
#region(1:女と妖怪)
//==================
#region(1:開始時)
???
 (ここが父上を討った者の住む地ですね。
 我が願い……必ずや聞き入れてもらう……!)
 
 頼もう!
 この国の主である王子を尋ねに参りました。
 誰か、話の出来る者はおりませぬか!
アンナ
 あ、貴方はいったい……?
 もしかして、王子のお知り合いでしょうか?
サイゾウ
 待たれよ、アンナ殿。
 拙者はあやつを知っておりまする。
 かつて妖怪総大将がぬらりひょんの娘……名はシノ。
バシラ
 ええっ!?
 ぬらりひょんに、娘さんがいたのですか!?
 ……ぜ、ぜんぜん似てないですね。
シノ
 私はぬらりひょんの血を引く娘、シノ。
 この度は、父であるぬらりひょんの遺志を継ぐため、
 王子の御前に参じました。
サイゾウ
 鬼に謀られたとはいえ、
 結果的にぬらりひょんに最期手を下したのは拙者たち。
 敵討ちのつもりか……?
シノ
 ……話が早くて助かります。
 父を討った貴方の力が本物かどうか、
 試させて頂きます……覚悟ッ!!
ケイティ
 王子、ぬらりひょんの娘が向かってきます!
 兵の報告では、少数ですが妖怪も従えている様です。
 決して油断はしないでください!
#endregion(1:開始時)
//==================
#region(1:終了時)
シノ
 ――参りました……。
アンナ
 よかった……。
 どうやら刀を収めてくれたようですね。
サイゾウ
 アンナ殿、まだ油断するには早いと思います。
 相手が武装を解いたとはいえ、警戒はするべきです。
シノ
 安心してください。
 私にもう敵対の意思はありません。
 
 今回、手合わせを願ったのは、
 父上を討った貴方に、頼みごとがあり、
 その力量を測りたかったからです。
サイゾウ
 王子、そう簡単に信じてはいけません。
 少数ですが、未だ背後には妖怪を引き連れています。
シノ
 ならば、妖怪は退かせましょう。
 そして、これも貴方に預けましょう。
アンナ
 これは、ぬらりひょんの刀……。
 シノさんの覚悟、受け取りました。
 王子、まずは話を聞いてみましょう。
#endregion(1:終了時)
//==================
#region(1:終了後 (ホーム画面にて))
シノ
 改めまして、私の名はシノ。
 妖怪の総大将ぬらりひょんの娘です。
 
 東の国の現状を貴方はどこまでご存じでしょうか?
 
 我が父上が亡くなった今、
 東の国に存在する妖怪たちは、
 妖怪の総大将を失い、その統制を欠いています。
 
 妖怪とはそもそも、
 妖怪の総大将に決められた縄張りで悪事を働き
 人間の恐怖心を糧に生きる物の怪です。
 
 私達妖怪は人間がいないと
 生きていけませぬ故、総大将となった者が、
 無暗に人を殺めない様に統率していたのです。
 
 ですが、父上が死んだと分かった途端、
 多くの妖怪が縄張り争いを始め、
 好き勝手に人間を脅し、悪行を重ね始めました。
 
 己の欲望のままに暴れたいからという理由だけで、
 鬼の頭領であり、我が仇敵でもある酒呑童子に
 味方し始める者たちも現れる始末。
 
 これでは、妖怪は魔物と同類に
 成り下がってしまう。
 
 そこで王子に頼みがあります。
 今は空席となっている妖怪の総大将の座に、
 私がつく手伝いをしてはいただけないでしょうか?
 
 私はかつての妖怪の総大将である
 ぬらりひょんの娘です。
 
 だからこそ、統制を失った妖怪達に
 今一度秩序をもたらす役目は、
 自分が担うしかないと、そう思うに至ったのです。
 
 それに、王子も妖怪には手を焼いているのでしょう。
 私が妖怪の総大将になれば、妖怪の一部を
 人間に手出ししないよう取り計らう事もできます。
 
 手伝ってくれますか。
 ……ありがとうございます。
 
 では、さっそく各地の妖怪たちの許へ向かい、
 私が妖怪の総大将となることを認めて貰えるよう
 「血判状」を書かせに行きましょう。
 
 道中の案内と妖怪たちへの交渉は私がやります。
 
 王子、貴方に頼むのはただ一つのことだけです。
 
 話合いができるよう、
 血気盛んな妖怪たちを
 痛めつけて大人しくさせてほしいのです。
 
 はい……貴方の力があれば、
 きっと上手くいくと、私は信じています。
 それでは、参りましょうか。
#endregion(1:終了後 (ホーム画面にて))
//==================
#endregion(1:全体)
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#region(2:河童と血判状)
//==================
#region(2:開始時)
アンナ
 妖怪達を配下につけるという事ですが、
 一体どうすればいいのですか?
シノ
 妖怪は他者からの恐怖心を糧として生きています。
 もし、自身に恐怖を抱かせる相手がいれば、
 本能的にその者の元に集います。
ケイティ
 つまり、相手に恐怖心を抱かせなくては
 いけないという事ですね……。
シノ
 そんなに難しく考える必要はありません。
 相手を動けない程度に痛めつけて、
 この「血判状」に署名させるだけでいいのですから。
 
 「血判状」とは、その妖怪が
 私の配下になるという事を記した
 誓約書みたいなものです。
河童
 ――ヒャッハァッ! こんな所にニンゲンがいるぜ!
 ケッケッケェ、どうやって痛めつけてやるかなァ〜。
 こいつァ、楽しみでしょうがねえぜェ〜ッ!!
シノ
 早速、河童が村で暴れているようですね。
 王子、「血判状」を書かせに行きましょう。
#endregion(2:開始時)
//==================
#region(2:終了時)
河童
 ヒッ、ヒエェ〜っ……もう、堪忍してくだせえ。
 「血判状」でもなんでも書きますから、
 どうか、どうか命だけは取らないでくだせえ。
シノ
 最初からそうしていれば、
 怪我をせずに済んだものを。
 貴様ら河童は、父上が定めた縄張りへ帰るのだ!
河童
 わ、わかりやした!
 次期妖怪総大将であらせられる
 シノ様の命に従いますぅぅぅ!
アンナ
 本当に「血判状」を書かせたら、
 大人しくなりましたね。
 ……力ずくで言う事を聞かせたようにも見えましたが。
シノ
 妖怪の総大将になるには、腕っぷしも必要ですが、
 話術も必要です。
 相手を納得させてこその契約ですからね。
バシラ
 話術……ということは話合いですかぁ。
 ぬらりひょんは、何だかんだで、
 地道な活動をして偉くなったのですね。
シノ
 はい。
 私から見れば、尊敬出来る父上でした。
 私も父上のように立派な妖怪になりたいのです。
 
 それでは王子、次の妖怪の元へ向かいましょう。
#endregion(2:終了時)
//==================
#endregion(2:全体)
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#region(3:再来する河童)
//==================
#region(3:開始時)
河童
 ヒャッハァァァ―――ッ!!
 弱ェ奴らを痛めつけるのはやっぱ最高に楽しいぜェ!
 オラ! ニンゲン共! 恐怖におののけェ!
アンナ
 王子! 港町が河童に襲われています!
ヒエン
 また河童でござるか。
 放っておいては港町の人々が危険でござる。
シノ
 王子、急ぎましょう。
 前回と同じ要領でお願いします。
#endregion(3:開始時)
//==================
#region(3:終了時)
河童
 ヒ、ヒェェェ……。
 ごめんなさいシノ様ァ……。
 し、従いますから命だけはご勘弁をォォ……。
ヒエン
 シノ殿、これ以上はさすがに可哀想かと……。
シノ
 すみません。つい力が入りすぎてしまいました。
 しかし、きっちり落とし前だけは
 つけておかないといけませんので。
河童
 ヒィッ……。
シノ
 さて、「血判状」も手に入れることができましたし、
 これで河童も大人しくなるでしょう。
 それでは王子、次の地へと進みましょう。
ヒエン
 しかし、凶悪な妖怪の河童が、
 あれ程大人しくなるとは……、
 一体どの様な話をしているのか……。
#endregion(3:終了時)
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#endregion(3:全体)
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#region(4:総大将の試練)
//==================
#region(4:開始時)
風神
 ゲハハハハハ!
 そうだ! もっと人間を恐怖させろ!
 殺してしまっても構わんぞぉッ!
 
 ――ん?
 何じゃおぬしは?
 どこかで見たことのあるような……?
シノ
 ……やはり風神様でしたか。
 お久しぶりですね。覚えていませんか?
 私です。ぬらりひょんの娘の、シノです。
風神
 シノ……? おっ、おぉう!? シノかぁ!
 ずいぶんと久しぶりじゃのう!
 まぁ、なんだ……父上の事は、残念だったのう……。
シノ
 今は悲しみに暮れている暇などありません。
 なぜなら私は、妖怪の未来の為、
 妖怪の総大将になろうと決心したのですから。
風神
 ほう……おぬしが妖怪の総大将に、か……。
 しかし、連れておるのは人間ばかりの様に見えるが……。
シノ
 私はまだ妖怪総大将の器ではありませんが、
 人間と話をする事は出来ます。
 目的のために手段を問うつもりはございません。
風神
 ゲハハハハハハ! それは結構!
 読めたぞ、わしに「血判状」を書かせる気だな?
 さすが、ぬらりひょんの娘じゃ、血は争えんな。
 
 貴様の覚悟がどれほどのものか、
 今ここで見せてもらおうぞ!
#endregion(4:開始時)
//==================
#region(4:終了時)
風神
 ……ゲハァッ!!
 シノよ、認めてやろう。
 「血判状」を受け取れ。
 
 ほら、おめえらも「血判状」を書いてシノに渡せ。
シノ
 風神様……。
 かまいたちまで……!?
 ありがとうございます。
風神
 ゲハハハハハ! 今日は気分が良い!
 わしは酒でも飲みに行くかのう!
 シノ! 父上を悲しませぬよう、励めよ。
シノ
 はい。
 風神様も、どうかお達者で。
アンナ
 シノさん、これで「血判状」が沢山集まりましたね。
シノ
 はい。名高き物の怪の風神様の「血判状」が
 揃ったことで、妖怪総大将への座に
 また一歩近づくことができました。
 
 ですが、まだ気を抜くことはできません。
 王子、しばしの休息の後、
 次の地へと向かうこととしましょう。
#endregion(4:終了時)
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#endregion(4:全体)
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#region(5:風と雷の物の怪)
//==================
#region(5:開始時)
バシラ
 ……で、ぬらりひょんが私を妖怪と間違えて
 スカウトしに来て大変な事になったって訳なのです。
 これって、すごく失礼だと思いませんか?
シノ
 そのような事がバシラさんと父上の間にあったとは……。
 ふふっ……妖怪総大将であった父上といえども、
 失敗はつきものだったみたいですね。
風神
 ――お、シノのやつ、あんなところにいたか。
 おいッ雷神! ここじゃここじゃ!
 見てみろ、あれがぬらりひょんの娘じゃ。
シノ
 風神様に……それに、雷神様までッ!?
 どうしてこのような場所に?
風神
 何を驚くことがあるのじゃ?
 欲しいのじゃろう?
 高名な物の怪の「血判状」が!
シノ
 私の為に、風神様が……?
 ああ、なんたる幸甚でしょうか。
 
 王子、これは風神様と雷神様から
 共に認めてもらう絶好の機会となりましょう。
 急ぎ、戦いの準備をお願いします。
バシラ
 …………えっ?
 風神とも、また戦うの……?
#endregion(5:開始時)
//==================
#region(5:終了時)
風神
 ゲハハハハハ!
 このわしと雷神を退けるとはさすがじゃのう!
 
 ほれシノ、約束のものじゃ!
 ここら一帯に棲む妖怪たちの「血判状」だ。
 とっとと持っていくがよい。
シノ
 ありがとうございます風神様、雷神様!
 本当に、なんとお礼を言っていいのか……。
風神
 道のりは険しいかとは思うが、お主なら
 妖怪総大将の地位、十分に務まるとわしは思う。
 それでは息災でな、シノよ。ゲハハハハッ!
バシラ
 ……行ってしまいましたね。
 ですが、お二人に認めてもらえたようで、
 本当によかったです!
シノ
 はい! 多くの妖怪の期待に応える為にも、
 もっと頑張らなくてはいけませんね……。
 
 行きましょう、バシラさん!
 私たち妖怪の未来の為にッ!
バシラ
 はぅぅ……だから私は妖怪じゃないって言ってるのに。
 いつの間にか仲間みたいになってるし、
 やっぱりシノさんは、ぬらりひょんの娘ですぅ……。
#endregion(5:終了時)
//==================
#endregion(5:全体)
//=========================
#region(6:仙猿の暇つぶし)
//==================
#region(6:開始時)
イロハ
 次はいったいどのような妖怪に
 血判状をもらいにいくのでしょうか?
シノ
 天狗です。
 彼らは、妖術に長けていて、空を飛ぶ事も出来るのです。
 配下にすれば、強力な助っ人となるでしょう。
サイゾウ
 空を飛ぶ物の怪ですか。
 ならば、拙者の手裏剣で、平伏させてみせましょう。
 王子には指一本触れさせませぬ。
イロハ
 いざとなれば私も王子の盾となりましょう。
 サイゾウ殿に遅れをとったりはしませんよ!
シノ
 ふふ……勇ましき武人たちです。
 王子は本当に配下の者達に慕われていますね。
 私も彼らの様な配下を――
兵士
 報告! 前方に妖怪を確認しました!
サイゾウ
 早速現れたようですね。
 しかし、夜闇とは忍には丁度良い……。
 拙者の姿を捕らえる事など到底できぬだろう。
#endregion(6:開始時)
//==================
#region(6:戦闘中)
ファー
 あーッ!?
 なんてことしやがるんだっ!!
 妖怪達がみーんなやられちまってるじゃねえか!?
シノ
 ……ん?
 何ですか、あの者は?
 猿の妖怪……?
ファー
 奴らは良い喧嘩相手だったのによぉ〜!
 クソッ、暇になっちまったじゃねぇかー!
 ……こうなりゃあんたらに相手してもらうからな!
シノ
 早速牙を剥くとは……。
 貴方にも血判状を書いて頂きます!
#endregion(6:戦闘中)
//==================
#region(6:終了時)
ファー
 イテテテ……ったく、まさかこんなに強いとはな。
 けど、あんたらとの喧嘩、すっげぇ楽しかったぜ!
 それじゃあオレは帰らせてもら――んんッ!?
シノ
 勝負に負けたのに、
 いったい何処に行こうというのですか?
 この血判状を書くまでは、逃がしはしませんよ?
ファー
 ん? ケッパンジョウ?
 なんだかよく分かんねぇが、勝負に負けたからには、
 約束は果たさねぇとな。ほらよっ。
シノ
 名は『ファー』と言うのですね。
 ……貴方の血判状。
 しかとこのぬらりひょんの娘、シノが頂戴しました。
 
 それではファー。
 これよりは私と行動を共にしなさい。
ファー
 ん?
 今日はやめとくわ。
 腹減ったし、オレはメシを食う! じゃあな!
シノ
 あ、ちょっと待ちなさい!
 ……って、行ってしまいました。どうしてでしょう。
 血判状を書かせたというのに命令に背くなんて……。
アンナ
 あ、あの、シノさん……。
 ファーさんはかつてぬらりひょんが封印を解いた
 「仙猿」でして、妖怪ではないのです。
シノ
 そ、そうだったのですか……!
 すみません。てっきり妖怪かと……。
 ……申し訳ありません。
バシラ
 やっぱりシノさんって、ぬらりひょんの娘ですね……。
 とりあえず、天狗の血判状はもらえたし、
 気を取り直して、次の地へと向かいましょう!
#endregion(6:終了時)
//==================
#endregion(6:全体)
//=========================
#region(7:毒の瘴気の戦い)
//==================
#region(7:開始時)
シノ
 この辺りに、毒を操る妖怪「牛鬼」がいるはずです。
 彼らは、とても凶暴で父上も手を焼いておりました。
 うまく行くといいですが……。
イロハ
 そんなに強い妖怪という事は、
 彼らを配下にできれば、
 妖怪の総大将にまた一歩近づけるって事ですね!
シノ
 はい……!
 
 ――おや?
 ちょうど妖怪たちが姿を現しましたね。
 王子、彼らの毒には充分お気を付けください。
#endregion(7:開始時)
//==================
#region(7:戦闘中)
重水の四天王
 くっくっく……見つけましたよ、ぬらりひょんの娘シノ。
 我が配下の妖怪たちが次々にいなくなったと思ったら……。
 目障りの度合いは父親譲りといったところでしょうか。
シノ
 貴様……いったい何者だッ!?
重水の四天王
 私は重水の四天王にして、
 酒呑童子様の忠実な僕にございます……くっくっく。
 
 まあ、名乗ったところで意味はありませんがね……。
 
 何故なら、其方はここで
 鬼に謀られて無様に逝った父親と
 同じ末路を辿るのですから……くっくっく。
シノ
 無様……だと?
 そうか、貴様たちが父上を……ッ!!
 許さない……貴様ら鬼だけは、絶対に許すものか!
重水の四天王
 恨辛の炎に焼かれし心身……ああァ……。
 シノ、其方は何といい眼をするのでしょうか。
バシラ
 シノさん! 鬼の挑発に乗っちゃダメです!
 ここは私達に任せて、妖怪から血判状をちゃんと
 もらってきてください!
シノ
 そう……ですね……。
 私は父の想いを継ぎたいだけ……。
 復讐など、意味はない……。
#endregion(7:戦闘中)
//==================
#region(7:終了時)
重水の四天王
 ――がはァッ!? ば……ばか、な……ッ!!
 この私が、人間なんぞに不覚を取るなど……!
 ぐ、ぅぅ……。
兵士
 重水の四天王が逃げていきます!
 追撃しますか……?
ケイティ
 いえ、焦って追撃する必要はありません!
 敵が逃走した経路は把握出来ていますからね。
 今は、部隊を整える事が先決です。
アンナ
 そうですね。
 って……あれ……?
 シノさん? シノさんがいないようですが……。
シノの配下の河童
 シノ様は、お一人で先に行ってしまいやした……。
 
 酒呑童子の首をとると……。
 オレたち、一応止めはしたんですが……スンマセン。
ケイティ
 単身で酒呑童子のもとへ……!?
 そんな、無謀すぎます!
アンナ
 王子、急ぎ、シノさんを追いかけましょう!
 河童さん、案内をお願いいたします!
シノの配下の河童
 へいっ!
#endregion(7:終了時)
//==================
#endregion(7:全体)
//=========================
#region(8:仇敵、酒呑童子)
//==================
#region(8:開始時)
シノ
 ついに見つけたぞ……酒呑童子。
 今こそ、父の無念、晴らさせてもらう……。
酒呑童子
 父の無念、だとぉ?
 ……その妖気は……そうか!?
 お前、ぬらりひょんの娘だな。
 
 ったく、妖怪ってのは何奴も此奴も馬鹿ばっかりだぜ。
 俺に敵うわきゃねえのに正面からやってくるとはよ……。
 お前もあのクソジジイ同様ぶち殺して――
シノ
 ――黙れ、鬼風情が……。
酒呑童子
 なッ!? 奴の姿が見えねぇ!?
 気配もない……。
 一体どういう――
シノ
 ……さらばだ。
酒呑童子
 グ……ァ……ァァ……。
 い、いつの間に……俺の懐に……。
#endregion(8:開始時)
//==================
#region(8:戦闘中1)
アンナ
 シノさん!!
 ……よかった、どうやら無事のようですね。
ヒエン
 ん……!?
 シノ殿の足下に転がっているのは……ま、まさか!
シノ
 ……先行してしまい申し訳ありません、王子。
 ですが、この通り酒呑童子の首級は取りました。
 
 後は、鬼の残党を退治すれば終わりです。
 王子、どうか最後まで貴方の力をお貸し下さい!
酒呑童子の首
 …………。
#endregion(8:戦闘中)
//==================
#region(8:戦闘中2)
酒呑童子の首
 くっくっくっ……。
 
 首を落とした程度で、
 俺を殺したつもりかぁぁぁッ!?
アンナ
 ヒッ……!
 く、首が……酒呑童子の首が、喋っています……!
酒呑童子の首
 お前らァ……絶対に許さんぞぉぉぉぉッ……!!
#endregion(8:戦闘中)
//==================
#region(8:終了時)
酒呑童子の首
 チクショウ……。
 やはり身体と切り離されたままでは、
 本気は出せそうにないぜ……。
 
 仕方ねぇ……。
 よく聞け、四天王達よッ! ここは一度退くぞ!
重水の四天王
 は、はいィッ、酒呑童子様!
 た、ただちに撤退いたします!
酒呑童子の首
 おいっ!! 馬鹿野郎ッ!!
 俺の首も持って行かんかァッ!
 こちとら今は身体がねぇんだ、それぐらい察しろ!
重水の四天王
 ヒ、ヒィィッ……!?
 も、申し訳ありません!!
アンナ
 鬼たちが退いていきます……。
 何とか、勝てたようですね。
シノ
 まさか首だけでも生きながらえる事が出来るとは……。
 奴は、不死身だとでもいうのですか……?
ケイティ
 致命傷を与えたのは間違いないと思います。
 身体のみの酒呑童子は明らかに弱っていましたから……。
 それに、首だけとなった今では何もできないでしょう。
シノ
 だといいのですが……。
シノの配下の河童
 シノ様ー! 血判状、だいぶ集まりましたぜぇ!
 これだけの数の仲間がいりゃあ百鬼夜行も作れますぜ!!
シノ
 おぉ、本当か……!
 ここまでこれたのも、すべて王子のおかげです。
 本当に、感謝の言葉もありません……。
 
 人間と妖怪の隔たりはあるにせよ、恩義に報いぬは
 一族の恥……。王子、今後なにか困ったことがあれば、
 是非とも私を頼って下さい。
 
 それでは皆さん。
 我ら妖怪は在るべき場所へと帰ります。
 今度は、妖怪の総大将としてお目にかかりましょう!
#endregion(8:終了時)
//==================
#endregion(8:全体)
//=========================
#region(9:魔神アガレスの残片)
//==================
#region(9:開始時)
アンナ
 シノさんのおかげで、
 東の国にいる妖怪たちも、
 少しずつまとまってきているようですね。
カゲロウ
 とは言え、シノの配下でない妖怪は、
 未だに人間を襲っている。
 全てが終わったとは言えな………ン? 何奴!?
鬼刃衆
 ――気づかれては仕方がない。
 いや、簡単に気づかれてしまう程に
 我らの力が強大になっているということか……ふふふ。
カゲロウ
 今度は、一体何をその身に宿したのか……。
鬼刃衆
 ほう……。
 どうやら我らが体内に魔神アガレスの残片を
 取り込んだことを察しているようだな……。
アンナ
 魔神アガレスの残片!?
 ということは、まさか……!
鬼刃衆
 理解したところで、時既に遅しッ!
 我ら鬼刃衆と魔神の力、しかとその身に刻むがいい!
#endregion(9:開始時)
//==================
#region(9:終了時)
鬼刃衆
 王子……さすがの強さだな。
 魔神アガレスの力をもってしても
 倒せないとは……。
カゲロウ
 まったく……力に振り回され過ぎなんだ。
 そんなふうに無闇に力を求めたところで
 何の意味も成さないというのに……。
鬼刃姫
 ――勝手な言い草ね。
 戦うことの意味は、私たちが決すべき事柄よ。
鬼刃衆
 鬼刃姫様ッ!
 今の戦い、ご覧になっていたのですか?
鬼刃姫
 勿論よ。
 ……あての目算では、あなた達の力は
 今回の戦いをもって、十分な域に達しつつあるわ。
鬼刃衆
 そ、それでは……ついに!?
鬼刃姫
 ……機は、熟した。
 決戦の時は近いわよ……。
#endregion(9:終了時)
//==================
#endregion(9:全体)
//=========================
//
//
#endregion(ネタバレ注意)
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