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//アンナ
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//
//
///////////////// 緊急ミッション用:ここから /////////////////
#style(class=split){{
#region(ネタバレ注意)
//=========================
#region(1:時空のゲート)
//==================
#region(1:開始時)
ココロ
 みなさん、急いで!
 早くしないと、
 デーモンが時空のゲートを開いちゃう!

ロイ
 こ、これでも全力で走っているのですよ……。
 しかし、デーモンが時空を超えるなどと、
 俄かに信じがたい話ですね……。

デーモン
 グハハハ!
 ついに、時空のゲートが開いたぞ!
 早速過去へ赴き、忌々しい王子を滅ぼしてやる。

アンナ
 あれは、デーモン……!?
 しかし、顔が半分人間の様にも見えますが……。

デーモン
 いかにも。
 我は時空を操る力を持つ魔術師を、
 我が身に取り込んだからな。
 
 今の我はただのデーモンではない!
 時空を自由に行き来する……そうさな、
 クロノデーモンとでも名乗らせてもらおう。

ロイ
 クロノデーモン……!?
 つまり過去にも未来にも行ける存在ですか……。
 一体どういう原理でその様な事が――

ココロ
 もうっ! そんな事よりも、
 とにかく今はアイツを倒すの!
 じゃないと、歴史が――

クロノデーモン
 ――それでは王子、
 過去のお前を殺しに行くとしよう。
 我は100%勝てる戦いしかせぬのだ……フフフ。
 
 出でよ、魔の者らよ!
 奴らの相手をしておくのだ!
#endregion(1:開始時)
//==================
#region(1:終了時)
アンナ
 王子、敵の全滅を確認しました。
 早く時空のゲートを超えて、
 クロノデーモンを追いましょう。
 
 過去の王子がデーモンと出会う事になれば、
 敗れるのは間違いないでしょうし。

王子
 ……。

ココロ
 待って! いそがなくても大丈夫。
 あの時空のゲートはいつ超えても、
 同じ時に繋がるんだよ。
 
 ちゃんと説明もせずに、
 ここまで連れてきちゃったし、
 一度、クロノデーモンの事を話させて。

アンナ
 分かりました。
 それでは落ち着いて話せる場所に
 いったん移動しましょう。
#endregion(1:終了時)
//==================
#region(1:終了後 (ホーム画面にて))
ココロ
 私の名前はココロ。
 時を司る魔法を操る事が出来る魔女、クロノウィッチだよ!
 ……って言ってもまだまだ修行中だけどね。
 
 さっきのクロノデーモンと名乗っていた魔物の
 身体を覚えている? あの魔物の半身は、
 実は私の師匠のものなの。
 
 私の師匠は時空を操る者の中でも
 屈指の魔法使いで、過去や未来に行くことが
 できる力を持つ、限られた存在の一人なの。
 
 でも、時を自由に行き来するなんてことは
 歴史を変えることにつながるから、
 その力を使うことは禁忌とされているの。
 
 そんな強大な力を持つ私の師匠に
 目をつけたデーモンは、隙をついて殺し、
 身体と技を取り込んじゃったんだ……。
 
 それで、師匠の力を利用してクロノデーモンは
 時空の扉を開いて過去へ飛んで、
 王子を殺そうと企んでるの。
 
 魔物に対抗する勢力の一つとして活躍する
 あなたたち王子軍の事は私だって知ってる。
 世界の為にも王子を失うわけにはいかないよ!
 
 それに、過去改変は運命と時に乱れが生じて、
 最悪、世界そのものが壊れちゃうんだよ。
 
 師匠の受け売りだけど、過去は人が変えては
 いけないものなんだって。
 それがどんなに辛く悲しい過去であろうと……。
 
 私達が生きるのは現在と未来でしかない……。
 だからこれは、みんなの未来の為の
 戦いでもあるの。絶対に……負けられないわ!
 
 正直なことを言えば、すっごく怖いよ……。
 隙をつかれたとはいえ、師匠が勝てなかった
 相手に、私なんかが、って思っちゃうの……。
 
 でもここで逃げたら私は一生後悔する。
 それだけはイヤ。ぜったいイヤだもん!
 
 だから王子の力を貸してほしいの!
 私の誇りの為にも、師匠の尊厳を守る為にも。
 そして何より……あなたの命を救う為にもね!
#endregion(1:終了後 (ホーム画面にて))
//==================
#endregion(1:全体)
//=========================
#region(2:神殿を守れ!(過去))
//==================
#region(2:開始時)
ココロ
 ふぅ、過去への遷移は無事に完了!
 最初の時空跳躍にしてはバッチリだね。

アンナ
 ここは女神神殿のようですね……。
 デーモン達が一体も見当たりませんが……。

ココロ
 ……う〜ん、まだ辿り着けてないのかもしれない。
 はっきりとは分からないけど、慣れるまでは
 うまく跳躍出来ないことがあるのかもね。

ロイ
 落ち着いてる場合ではありませんぞ、ココロ殿。
 デーモンがいつ辿り着いても良いように
 急ぎ準備をしないといけませんぞ。

アンナ
 そうですね。
 まずは、神殿の中にいる過去の私たちに、
 危険を知らせて出てこないように伝えましょう。

ココロ
 じゃあ私が、行ってくるよ!
 過去の王子達とみんなが鉢合わせちゃうと、
 歴史の流れが変わっちゃうかもしれないし。

兵士
 魔物の姿を確認!
 デーモンです!

アンナ
 王子! 戦闘のご準備を!
 過去の私たちを守りましょう!
#endregion(2:開始時)
//==================
#region(2:戦闘中)
ハリッサ
 魔物どもがゾロゾロ向かってやがるってことは
 あのボロ神殿、やっぱりなにかあったんだ。

モーティマ
 前に探ったときは、金目のものなんざ
 ありゃしなかったのに……
 やっぱりお宝が眠ってたんだ!
 
 魔物のあとをつけてきたのは正解だったな。
 やっぱりお前の勘はすげぇぜ!
 さすがは俺の自慢の女だ!

ハリッサ
 誰があんたの女だ。あんまりふざけてると、
 あの魔物の群れに放り込むよ。
 
 しかし、これは好都合だね。
 あんたがボコボコにされたっていう連中、
 魔物と戦うつもりみたいじゃないか。
 
 あっちが戦ってるドサクサにまぎれて
 忍び込むよ!

モーティマ
 おい、ちょっと待てハリッサ! あそこ見ろ!
 ありゃデーモンだ。とてもじゃねえが、
 相手になんかできねえ、逃げるぞ。

ハリッサ
 ここまで来て逃げるなんて、
 それでもあんた山賊の頭かい?
 回りこめばいいでしょ!
#endregion(2:戦闘中)
//==================
#region(2:終了時)
アンナ
 何とか、戦いを終わらせることが出来ましたね!
 ――!!
 王子、クロノデーモンが!

クロノデーモン
 ……はぁ、ハァ……よ、ようやく過去へと
 くることができたか――って、何ぃっ!?
 既に全てが終わっているではないか!?

ココロ
 遅かったわね、クロノデーモン!
 あなたの計画はこれでご破算よ!
 さあ、師匠の仇、ここでとらせてもらうからね!

クロノデーモン
 おのれ……。
 これでは過去にきた意味がないではないか!?
 
 仕方あるまい、せっかく苦労してこの時点に
 来たが、また時間跳躍を行うしかないか……。
 
 さあ、開け時空の門よ。
 我をさらに前の時代へと導くのだ!
 今度はちゃんと王子が襲われる前にだぞ!

ココロ
 ――ええッ!? また時空の門が開いてる!?
 ……そ、そっか、師匠の力を使えば何度でも
 時空の門を開けるのか……くっそぉー。
 
 王子、あの門をくぐるわよ!
 デーモンを何としてでも追いかけなきゃ!!
#endregion(2:終了時)
//==================
#endregion(2:全体)
//=========================
#region(3:神殿の森(過去))
//==================
#region(3:開始時)
クロノデーモン
 グハハハ……今度こそ前の時代にたどり着けたな。
 次こそは絶対に息の根を止めてやる。
 さて、そろそろ奴らが来るはずだが……。
 
 ……………………………………。
 おかしいな、過去の王子たちめ、
 いつまで我を待たせるのだ……。

ココロ
 待ちなさーい、クロノデーモン!!
 もう逃がさないわよー!

クロノデーモン
 なにぃッ!? もう追いついてきただと!?
 くそっ!
 過去の王子達はまだ来ないのか……!!

ココロ
 アンタ、時空の制御に慣れてないから、
 時間を間違えたんじゃないの?
 時空を操る力は早々使えるものじゃないんだから!

クロノデーモン
 くっ……。
 ……つまり、我は過去の王子達がここを通る
 時間よりだいぶ前の時点に来てしまったというのか!
 
 今の強い王子達を相手になどしてたまるか!
 こうなれば我は更に前の時代へと行くぞ!
 今度の今度こそは成功させてみせるぞ!!
 
 デーモンよ、こいつらの相手をするのだ。
 少しばかり時空魔法をかけておいてやるから、
 うまく足止めしておくのだぞ。

ココロ
 待ちなさい、クロノデーモン!

アンナ
 ココロさん! お待ちください!
 魔物たちが現れています!
 まずは、ここを死守しましょう!
#endregion(3:開始時)
//==================
#region(3:戦闘中)
山賊
 お頭見てましたかい?
 あいつら魔物を全部倒しちまいやがった!

モーティマ
 よーし。
 あいつら戦いが終わって疲れてやがるはずだ。
 
 野郎ども! いまだ!
 身ぐるみはがしてこい!

アンナ
 モーティマさん、
 貴方たちが隠れている事は分かっていました。
 すべてお見通しです。おとなしく退いて下さい。

モーティマ
 な、なんだてめぇ……!
 なんで俺の名前を知ってんだ……!?

山賊
 ど、どういうことですかいお頭ぁ?
 全員、俺らの襲撃を予測していたようですぜ……!?

モーティマ
 ……ぐ、偶然に決まってる!
 この山賊頭モーティマの名が
 世に広まってたって事だ!
 
 やつらはデーモンと戦って疲れ切ってるはずだ!
 わかったら、さっさと行け!
 金目のもんを根こそぎ奪ってこい!

山賊
 なるほど、それもそうだ!
 さすがお頭!
 よーし、行くぞ野郎ども!
#endregion(3:戦闘中)
//==================
#region(3:終了時)
山賊
 はっ、話がちげぇよぅ。
 お頭こいつらやっぱり強いじゃあねーですかい!
 
 やっぱり、デーモンをやるくれぇだ。
 俺たちじゃ……かなわねぇ!

モーティマ
 うるせぇ!
 誰にだって勘違いはあらぁッ。
 いったん退くぜぇ!

アンナ
 待ちなさい!
 善良な人間を襲っておいて、
 許されると思っているのですか!
 
 貴方の様な人は、また悪さをするに決まってます。
 ですから、ここで貴方を殺してしまう事に、
 決めました。

モーティマ
 ひ、ひぃぃ……!
 頼むよ、それだけは勘弁してくだせぇ……!
 な、なんでもします……。

アンナ
 そうですね……。
 では、一つ約束をしてください。
 それが守れるならば、許しましょう。
 
 この後、私達にとても良く似た一行が
 この地を通ると思います。
 彼らの魔物討伐に協力をしてくれませんか?

モーティマ
 おぉ? そりゃお安い御用だぜ!
 本当ならおめえらに殺されてたって
 おかしくねえんだからな。協力してやらぁよ。

アンナ
 ありがとうございます。
 貴方たちが仲間になってくれたら……、
 彼らはすごく感謝をすると思います。

ココロ
 アンナさ〜ん!!
 早く次の時代にいくよー!!
 クロノデーモンは待ってくれないんだからね!

アンナ
 お待たせしました、ココロさん。
 さぁ、行きましょう!
#endregion(3:終了時)
//==================
#endregion(3:全体)
//=========================
#region(4:王都脱出(過去))
//==================
#region(4:開始時)
クロノデーモン
 グハハハハッ! ついに到着したか!
 もはや時空魔法は我が物ぞ! さぁ、
 魔の者たちよ我の時空魔法を受け、王子を滅せよ!

ヘクター(過去)
 伝令!
 戦場に突如としてデーモンが出現しました!
 こ、このままでは前線は半時も保ちません……!

クレイブ(過去)
 デーモンだと……!? くそっ……
 ここまで……なのか……?
 王子は……王子はご無事なのか!?

ヘクター(過去)
 政務官殿が急ぎ王子をお連れをして、
 安全な場所へと逃がすよう手配しています。
 既に女神神殿へ向かっているはずです……。

クレイブ(過去)
 そうか……ならば俺達がやるべき事はただ一つのみ。
 王子が少しでも遠くへ逃れることができるよう
 一秒でも長く、魔物を食い止める事だ……!

ヘクター(過去)
 はいっ!!
 ぼくも最期まで傍で戦わせて下さい……!

アンナ
 ここは……まさか、王都……?
 魔物が城に攻め込んできた、
 あの時に戻ってきたのですね……。

クレイブ(過去)
 せ、政務官殿!? それに王子まで……?
 どうしてここにおられるのですか?
 王都を脱出したのではなかったのですか?

アンナ
 (そうか……この時の私は、
 王子と共に王都から脱出して……ならば!)
 
 一度逃げはしましたが、
 こうして援軍を率いて戻ってきたのです!

ケイティ
 ヘクター、良くがんばりましたね。
 こんなにボロボロになるまで戦って……。
 今こそ、貴方達の献身に報いさせて頂きます。

ヘクター(過去)
 援軍……こんなに大勢の方々が……。
 王国の為に力をかしてくれる仲間がこんなに
 いただなんて……夢じゃ、ないんですよね?

クレイブ(過去)
 これだけの戦力がいったいどこから……!?
#endregion(4:開始時)
//==================
#region(4:終了時)
クレイブ(過去)
 まさか、あれだけの魔物を退けるとは!
 あなたは私が知っている王子なのですか、
 まるで別人のような強さ……。

兵士(過去)
 ――報告ッ!
 魔物の軍勢が、これまで以上の数で
 王都へ向け、進軍しているとのことです……。

クレイブ(過去)
 くそっ……。
 魔物どもめ……、一体どれだけ倒せば……!
 王子、ここは私達が引き続き死守します!

アンナ
 ……全軍、至急撤退の準備をしてください。
 東西に散開して逃走し、敵の追撃を避け、
 女神の神殿へ続く森へと向かってください。

クレイブ(過去)
 王都を、魔物に明け渡すというのですか……!?
 ……王子の指示ということであれば……、
 異論は……ありません……。

アンナ
 ごめんなさい、クレイブさん。ヘクターさん。
 そして王子の為に……ありがとうございます。
 ですが、今は全員で脱出する事が先決です!
 
 さあ皆さん、急いで退却の準備をしてください。

クレイブ(過去)
 了解しました……王子、どうかご無事で。
 再び、神殿の森にてまみえましょう。

ココロ
 ………………行っちゃったね、アンナさん。
 デーモンはまた時空の門を使って過去へと
 跳んでいったわ……私達も急がないと……。

アンナ
 はい……ココロさん。次の時代へ行きましょう。
 何としても私達の歴史を、そして過去の王子を、
 守らなくてはいけないのですから……。
#endregion(4:終了時)
//==================
#endregion(4:全体)
//=========================
#region(5:過去に滅びし者達)
//==================
#region(5:開始時)
バルバストラフ
 これは……時空の歪みが生じておる……!?
 このまま放っておけば、因果の理が崩壊し、
 大変なことになるぞ……。

サイラス
 時空の跳躍が原因でしょうな。
 過去、現在、未来……全ての境目が消え、
 世界そのものが壊れかねんな。

メーリス
 し、師匠……、
 魔物が集まってきたみたいです……!

バルバストラフ
 ふむ……これは全力で挑まねば
 いかんようじゃな……さて、行くかのぅ。
 なにが起こるか分からん。気を付けるのじゃぞ!
#endregion(5:開始時)
//==================
#region(5:戦闘中)
メーリス
 あ、あれは!?
 ヴァンパイアロードと死者の王!?
 確かに滅ぼしたはずなのに……。

バルバストラフ
 過去と現在の繋がりに異常が生じておるな。
 あの歪みが消えるまで、なんとか持ちこたえるぞ!
#endregion(5:戦闘中)
//==================
#region(5:終了時)
サイラス
 全ての魔物を掃討し、時空の歪みも
 正すことができたようだな……。

メーリス
 うぅ……魔力がカラッカラで、
 もう一歩も歩けないですぅ……。

バルバストラフ
 わしも今回ばかりは疲れたわい。
 あいたたた……ちと老体に応えたかのぅ。

サイラス
 年だな、バルバストラフ。
 だが、その老いこそがお前の選んだ道だ。
 よもや、後悔などしていまいな?

バルバストラフ
 阿呆なことを言うな、サイラス。
 これでいいのじゃ。わしはなるべくして今に
 至っておるのじゃ。お主もそれは同じじゃろ?

サイラス
 愚問だったな。
 過去の話などしている暇はない……。
 我らは共に、未来を託さねばならぬ身だ。

バルバストラフ
 では、戻るとしようかのぅ。
 まだまだ世の理は深そうじゃ。
#endregion(5:終了時)
//==================
#endregion(5:全体)
//=========================
#region(6:剛炎魔神の残片)
//==================
#region(6:開始時)
鬼刃衆
 今再び、われらは手に入れたのだ!

忍者
 も、もしやそれは!?

鬼刃衆
 如何にも!
 これこそは、魔神アモンの身体の一部!
 われらに偉大なる力を授けてくれるものだ!

忍者
 おおっ!

鬼刃衆
 これを煎じて飲めば、
 魔神アモンの力が手にはいるのだ!

忍者
 おおっ!!

鬼刃衆
 『おおっ!!』ではないッ!
 うぬらも飲むのだ!

忍者
 ええ!? 拙者らもですか――ってちょっと!
 ――うぶッ……ふご……ゴクリ、ゴクリ……。

鬼刃衆
 われらが心を一つにすれば
 必ずや魔神の力を制御できるはずだ!
 それではこちらも――ゴクリ、ゴクリ……。
 ……ゴクリ、ゴクリ。
 
 ……うぉぉぉおおおッ!!!
 力が湧いてくるぞ!
 うぬらも感じるか、この燃えるような魔力を!

忍者
 ……ぉぉぉおおおっ! 感じますッ!
 熱いほどの力が身体中を駆け巡ってます!
 これなら王子にだって勝てま――アッヂぃ!?
 
 ぐわあああっ!?
 身体から炎が溢れて……熱ッ、熱ぃぃいっ!!

鬼刃衆
 き、気合いだッ! 気合いで、
 魔神の力を我が物とするのだぁぁッ!
 ゆくぞぉ!
#endregion(6:開始時)
//==================
#region(6:終了時)
鬼刃衆
 む、無念……。
 つ、次こそは……。
#endregion(6:終了時)
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#endregion(6:全体)
//=========================
#region(7:美しき王城)
//==================
#region(7:開始時)
ユリアン
 あー、くっそ……頭がクラクラするぜ……。
 時をさかのぼるってのは気持ちわりぃもんだ。
 ったく、何度やってもなれないぜ。

ベルナール
 この程度でだらしないな、ユリアン殿。
 ……さて、ここはいったいどこなのだ?
 この城門どこかでみたような……気のせいか?

王子
 ……!?

ケイティ
 お、王子……。
 ここは我らが王城ではありませんか……?

モーティマ
 何言ってやがる、城は魔物たちに攻撃されて
 ボロボロになっているはずだろうが?
 こんなにピカピカなはずはねぇだろ!

ココロ
 いえ、ここは王子の城の前よ。
 約10年ほど前の……王子のお城……。
 魔物たちが蘇る前の時代に来ちゃったのね。

ユリアン
 な、なんだって!?
 ここが10年前の王国だってのか!?
 じゃ、じゃあデーモンの狙いは……。

ロイ
 おそらく子供のころの王子を
 狙っているのでしょう。
 ぐずぐずしていられません、急ぎましょう!

???
 ふぅ〜。
 やっと、お城から出られたわ……。
 はやく、助けをよびにいかないと!

ココロ
 みんな見て!
 あんなところに女の子がいるわ!?
 ちょっと話を聞いてみましょう。

合体デーモン
 ――何者だ貴様ら!?
 ……なるほど、人間どもの増援か……。
 クロノデーモン様の邪魔はさせぬぞ!!

???
 きゃぁ〜ッ!!
 魔物たちが追ってくるー!
 だ、誰か、助けてくださいぃー!
#endregion(7:開始時)
//==================
#region(7:終了時)
???
 た、たすかりました〜。
 みなさん、どうもありがとうございます!

モーティマ
 大丈夫かい、お嬢ちゃん?
 ……よっし、ケガはねぇようだな。
 ところで、ここでいったい何がおきてるんだ?

???
 えっとね……お城の中に、
 とつぜん魔物たちがあらわれたの!
 
 いまも兵士さんたちが戦ってくれてるんだけど、
 ぜんぜん歯が立たなくて……
 だから、わたしが助けを呼びにきたんです!

ユリアン
 そうか、よくここまで頑張ったな!
 もう大丈夫だ、嬢ちゃんは遠くで隠れてな。

???
 ま、待ってください! わたしを逃がしてくれた
 男の子がまだお城の中にいるの……。
 お願い、かれを助けてあげてください!

ケイティ
 男の子……?
 ま、まさかそれって……ッ!?
 ねえ、その男の子のこと教えてくれないかな?

???
 ごめんなさい……ぜんぜん知らない子なの……。
 わたし、お城に来たのは初めてだから……。
 それにあの子、何もしゃべってくれなかったし。

アンナ
 ……何も喋らない男の子……。
 おそらく、王子で間違いないでしょう。

王子
 ……。

???
 え!?
 あの子、王子様だったの?
 じゃあ、なおさら助けに行かないとだめだよ!

アンナ
 ええ、私たちがきっと助けて見せます。
 それじゃあ、王子様の場所まで
 案内してくれるかしら?

ユリアン
 おい、その子供をつれていくってのか?
 ムチャだ、危険すぎるぞ!

アンナ
 良いのです。
 この子は王子を守るためならば命など
 惜しまないはずです。そうよね?

子供アンナ
 うん、アンナは王子様にお仕えするの!
 お父様と約束したんだもん!

ユリアン
 ――えッ!?
 い、今……そいつ何て言ったんだ!?
 おい、ちょっと待てよ! なあ!

アンナ
 ふふ、いいこね。
 さあ、行きましょう!
#endregion(7:終了時)
//==================
#endregion(7:全体)
//=========================
#region(8:幼き王子)
//==================
#region(8:開始時)
兵士(過去)
 ――ぐッ……はぁ、はぁッ……なんて、強さだ。
 いったい、貴様は……何者なんだ……?
 なぜ、我々の王国を襲う……?

クロノデーモン
 グワッハハハッ! 魔族を見た事がないのか?
 我が名はクロノデーモン。魔界より来れり者ぞ。
 そこをどけ雑魚ども。我は王子に用があるのだ。

兵士(過去)
 クロノ……デーモン? ま、魔界……?
 一体なにを言っているのだ貴様!
 止まれ! 止まるんだ……!!

クロノデーモン
 グハハハッ。
 我を止める事など一体誰が出来ようか!
 さぁとどめだ、死ぬがよい。

子供王子
 ……。

クロノデーモン
 ほう、自ら我が前に歩み出るとはな……。
 その潔さだけは褒めてやろう。

子供王子
 ……!

クロノデーモン
 まさか、我と戦う気なのか?
 そのオモチャの剣で?
 グハハハハハハハハハハハッッ!!
 
 いや、失礼。
 さすがは伝説の英雄の子孫! 実に健気だ!
 いいだろう、英雄らしく剣を手に死ぬがいい!

子供アンナ
 ――そうは、させないんだからぁーッ!

アンナ
 ちょ、ちょっと待ちなさいッ!
 もう……急に駆けだしたりしないの!
 危ないでしょ? あなたは私達の後ろにいるの。

クロノデーモン
 また貴様たちか!?
 いいところで邪魔をしよってからに……。
 
 忌々しい奴らめ!
 手下共よッ、奴等の相手などするな!
 狙うべきはただ一人、ガキの王子だッ、ゆけ!
#endregion(8:開始時)
//==================
#region(8:終了時)
アンナ
 王子、ご無事ですか!?
 お怪我も……特にないようですね。
 本当に良かった……。

子供王子
 ……(ペコリ)

アンナ
 ……王子の反応が薄いのは、
 子供の時から変わらないのですね。

王子
 ……。

クロノデーモン
 ――はぁ……ハァ……ぐゥ、ぅぅッ……。
 そんな、ばかな……我は、時を超越した……、
 クロノデーモンだと……いうのに……。

ココロ
 何が時を超越した、よ!
 人様の大切な師匠の力を利用して……、
 身体まで奪っておいて……ふざけないでよッ!

クロノデーモン
 ま、待て! 貴様の師の力があれば、
 過去は何度だってやり直せるのだ!
 貴様の大切な人間を救うことだって――

ココロ
 うるっさーーーーーいッ!
 過去は変えてはいけないものなの……。
 それがどんなに辛く悲しい過去であろうとね。
 
 そう……師匠が……言ってたんだもん……。

クロノデーモン
 う、ぐぁぁあッ……。
 そんな……ばか……な…………。
 完璧な計画……だった……の……に。

ケイティ
 完全に滅んだようですね。
 これで歴史を改ざんされる心配も
 なくなりましたし、一安心ですね。

ココロ
 さてっ、早く時空の門を通って私達の世界に
 戻るよ! クロノデーモンの力が失われた今、
 いつ門が消えてもおかしくないわ。

子供アンナ
 あの……もう、行っちゃうの……?
 お礼もまだしてないのに……。

王子
 ……。
 
子供アンナ
 そ、そうだ!
 ちょっとまって……えっと……、
 はい、これ! 城の前でとってきたお花!
 
 またいつか、この国に遊びにきてね!
 いつもは平和でいい国なんだから!

アンナ
 ……アンナちゃん、これから様々な事があると
 思うけど、貴方が仕える人は、何があっても
 貴方を守ってくれるわ。だから……頑張るのよ。

子供アンナ
 んー?
 よくわからないけど、アンナがんばるよ!
 王子様の為にいっぱいいっぱい頑張るからね!

アンナ
 ……さあ帰りましょう、王子。
 私達が戦うべき世界に。
#endregion(8:終了時)
//==================
#endregion(8:全体)
//=========================
#region(9:デーモンの策略)
//==================
#region(9:開始時)
アンナ
 ようやく元の時代にもどってこれましたね。
 これで無事に――。

クロノデーモン
 ――グハハハ! 待っていたぞ王子よ!
 その様子を見るに、どうやら我は
 過去の王子の暗殺に失敗したようだな。

ココロ
 そんな、嘘よ……ちゃんとこの手でヤツを……。
 いったいアンタは、何者なの……?

クロノデーモン
 見れば分かるだろう。
 我はクロノデーモン。
 
 ただし、貴様等が殺した我とは別の時代の
 クロノデーモンだがな! 念の為にこの時点に
 我を飛ばしておいたのだよ、グハハハッ!

ココロ
 本当に、しつこい奴だね。
 何度でも倒してやるんだから!

クロノデーモン
 これぞダメ押しの戦術というものだ!
 過去より引き連れし、魔に与する者たちよ。
 貴様らに憎き人間を殺すチャンスを与えてやる!
#endregion(9:開始時)
//==================
#region(9:終了時)
クロノデーモン
 こんな、ところで……我の命運は、
 尽きてしまう、というの…………か……。

ココロ
 過去から連れてこられた三人も、意識を失ってる
 うちに時空の門に通して元の世界に帰したし、
 これでめでたしめでたし……だね……。

アンナ
 ココロさん……?

ココロ
 何だか、全部が終わったんだなって思ったら、
 急に悲しくなってきちゃった……師匠……。
 もう、私を叱っては……くれないんですね……。

アンナ
 あの……もしよければ、これからも、
 私達の仲間として行動を共にしませんか?
 ココロさんの力が私たちには必要なのです。

ココロ
 ……え?
 で、でも私……まだまだ未熟だよ?
 それでもいいの……?

アンナ
 はい、ココロさんが仲間になってくれたら、
 これ以上ないほどに心強いです!
 ……どうでしょうか?

ココロ
 ……うん! わかった!
 師匠から教わったいろんなこと、
 王子の為に役立ててみせるよ!
 
 よぉーし、私がんばっちゃうからね!
 王子、これからも時の魔女ココロを、
 どうぞヨロシクおねがいしまーす!

ケイティ
 こちらこそです。
 さて、時空を巡る戦いも、ようやく終わりましたね、
 王子。この度は本当にお疲れ様でした。
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