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#style(class=split){{
#region(ネタバレ注意)
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#region(あらすじ)
 白の帝国に狙われている自由都市に向かったところ、
 白の帝国の女兵士に襲われて…
 
 「忌まわしい魔物め!全て倒してやる!」
 
 「一体、何を仰るのですか!
 我々は魔物ではありません。」
#endregion(あらすじ)
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#region(1:自由都市からの使者)
//==================
#region(1:開始時)
アンナ
 では王子。
 白の帝国に狙われているという
 自由都市に向かいましょう。
 
 ご案内、お願いいたします。

自由都市兵士
 はい、任せてください。
 今回は我々の助けに応じていただき、
 本当にありがとうございます。
 
 我々はどこの国にも属さず
 自分たちの力で街を守ってきました。
 それが自由都市の誇りだったのですが……。
 
 相次ぐ魔物の襲撃に住民は傷つき、
 その混乱に乗じて帝国にまで攻めてこられては……。
 
 もう到底我々だけではどうしようもありません……。
 なにとぞ、なにとぞ、お力をお貸しください……っ。

ケイティ
 どうか、顔を上げてください。
 多くの国が魔物によって滅ぼされてしまっています。
 
 最後まで自由都市を守り抜こうとするあなた方の
 これまでのご苦労は察するに余りあります。

アンナ
 ……それにしても、人々が苦しんでいる最中に
 覇権を広げようだなんて……。

ケイティ
 ええ。白の帝国……、到底許しておけません!

兵士
 報告! 前方から魔物の姿を確認!
 こちらに向かってきています!

アンナ
 王子、お気を付けください!
#endregion(1:開始時)
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#region(1:終了時)
自由都市兵士
 魔物の群れをこともなく撃退するとは……!
 さすがは伝説の英雄の末裔にあらせられます!
 
 ……。

王子
 ……。

アンナ
 あの、そんなにじっと王子を凝視しないでください。
 王子が戸惑っていらっしゃるので……。

自由都市兵士
 はっ! これは失礼しました。
 ただ、この世界を救うかもしれないお方のお姿を
 是非とも目に焼きつけておきたく思いまして……。
 
 ……。

アンナ
 ちょ、ちょっと……っ。
#endregion(1:終了時)
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#endregion(1:全体)
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#region(2:白の帝国の侵略)
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#region(2:開始時)
自由都市兵士
 到着しました。
 ここが我々の住む自由都市です。

???
 おのれ……また現れたか!

自由都市兵士
 白の帝国軍……!
 という事は、我々の街はもう既に……。

アンナ
 そんな……。

???
 忌まわしい魔物め!
 全て倒してやる!

自由都市兵士
 一体、何を仰るのですか!
 我々は魔物ではありません。

???
 騙されるか!

自由都市兵士
 ひぃぃぃ!
 
 我々の事を魔物などと……。
 帝国軍の兵士たちは、正気ではないようです。

リーゼロッテ
 お前らなどに負ける
 リーゼロッテではない……っ!
 何度でも倒してやる!

ケイティ
 帝国軍が向かってきております!
 王子、ここは撃退するしかないようです。

アンナ
 自由都市の兵士さんは、
 隠れていてください。ここは私たちが何とかします。

自由都市兵士
 はいっ!
#endregion(2:開始時)
//==================
#region(2:終了時)
リーゼロッテ
 ……く。手強い……。
 ここは一旦引いて、本隊に報告するべきだな。

アンナ
 良かった。
 どうやら引いてくれたようです。

自由都市兵士
 ありがとうございます!
 さすが英雄の末裔であられる王子でございます。

ケイティ
 しかし、状況はあまり良くないようですね。

自由都市兵士
 はい……。帝国軍が街の中から現れたという事は、
 恐らく我々の街はもう帝国の手に……っ。

アンナ
 気を落とされないでください。
 街を解放するため、私たちも協力させていただきます!

自由都市兵士
 ありがとうございます!

ケイティ
 では王子、進みましょう。
#endregion(2:終了時)
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#endregion(2:全体)
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#region(3:本隊との決戦)
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#region(3:開始時)
リーゼロッテ
 只今戻りました。

帝国軍師
 ご苦労だった。
 戦果はどうだ。

リーゼロッテ
 あの魔物は未だ、街の至る所に巣食っているようです。
 また、先ほど戦った敵は一段と強く、
 敗北してしまいました。申し訳ありません。

アンナ
 王子! あそこに白の帝国の軍が……!

 白の帝国のみなさん、
 これ以上の戦いは無意味です!
 私たちが戦う理由はありません!

帝国軍師
 あれは!
 英雄の末裔の王子に見えるが……。

リーゼロッテ
 ええ!?
 では、あの魔物は今度は、
 あの英雄の末裔に化けているという事ですか!?

帝国軍師
 だろうな。
 しかし、王子とはやっかいだな。

リーゼロッテ
 はい。そうですね……。
 ではひとまず、私の部隊は敵の討伐に向かいます。

帝国軍師
 頼む。

アンナ
 王子、白の帝国がこちらに向かってきます!
 話を聞くつもりは全くないようです。
#endregion(3:開始時)
//==================
#region(3:終了時)
リーゼロッテ
 くそ……。強い。

帝国軍師
 一体どういう事だ。
 まさか……。あの部隊は、偽物ではなく、本物……。

リーゼロッテ
 えっ! 本物の人間という事ですか?!

帝国軍師
 分からん。確証はない。
 だが、これ程までに強いというのは、
 他に考えられん。

リーゼロッテ
 しかし、もし本物だとすると、奴らの目的は……。

帝国軍師
 もし、あの王子達と我らを衝突させ
 消耗を待っているとしたら……。
 
 これ以上の戦いは危険すぎる。
 ここは敗北したふりをして、一旦軍を引いておこう。
 (恐らく、これが罠であれば、次は……)

リーゼロッテ
 承知しました。
 全部隊に、一度軍を街から引くよう伝えます。

自由都市兵士
 おぉ……!
 帝国軍が引いていきます!

アンナ
 自由都市の兵士さん。
 良かったです。ご無事だったのですね。

自由都市兵士
 はい! 本当にありがとうございます!
 これで自由都市にも平和が戻ります。
 助かりました!

アンナ
 いえいえ。
 では、私たちはこのまま国に戻ります。
 またなにかあればご連絡ください。

自由都市兵士
 はい!

アンナ
 それではまた。

自由都市兵士
 (クク……、帝国軍が引いてくれて何よりだ。
 後は、王子軍を滅ぼすのみ。
 帝国軍と戦い疲弊している今がチャンスだ!)
#endregion(3:終了時)
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#endregion(3:全体)
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#region(4:偽りの住民)
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#region(4:開始時)
兵士
 報告! 武器を持った人影を確認!
 こちらに迫ってきています!
 あれは……自由都市の……!?

アンナ
 そんな……!

自由都市兵士
 ククッ……! お前らはここで死ぬのだ!

アンナ
 待ってください! 一体なぜ!?
 どうか武器をおさめてください。

自由都市兵士
 残念だが、その願いを聞き入れる事は出来ん。
 さぁ、皆、英雄の末裔を滅ぼすのだ!

アンナ
 くっ……、向かってきます。

ケイティ
 しかし、住民を傷つけるわけには……。

リーゼロッテ
 やはりか。

アンナ
 あなたは……。
 帝国の方!

リーゼロッテ
 あれは、魔物だ。
 人の姿をしているがな。

自由都市兵士
 その鎧は……白の帝国の奴か。
 まぁ良い。一人ではどうしようもないだろう。
 まとめて始末してやろう!

リーゼロッテ
 馬鹿め、帝国の本隊はそこまで来ている。
 あの程度でわれらが敗北するわけなかろう。
 
 さあ、お人好しの王子よ、魔物退治だ。
 貴様たちのせいで苦労したのだ、協力してもらうぞ。
 私も少々本気で行かねばな。
#endregion(4:開始時)
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#region(4:戦闘中)
リーゼロッテ
 そいつらはドッペルゲンガーという魔物だ。
 人間ではない。

アンナ
 ドッペルゲンガー!?

リーゼロッテ
 そうだ。ドッペルゲンガーは一度記憶した
 人間の能力と姿形をコピーし、
 完全にその人間に変身することができる魔物。
 
 対象を食べる事で、記憶さえ奪う事ができるんだ。

アンナ
 ではここの住人たちは全員……。

リーゼロッテ
 ……だろうな。
 私たちはこのやっかいな魔物を
 討伐する任務でここに派遣されたんだ。

アンナ
 そうだったのですね……。
 魔物に騙されてしまっていたなんて……。
#endregion(4:戦闘中)
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#region(4:終了時)
 報告! 戦況は劣勢です。
 徐々に後退させられています!

アンナ
 ……そんな。

リーゼロッテ
 ……ここは私に任せるんだ。
 お前たちは行け。

アンナ
 そうはいきません!
 あなたを置いては……。

リーゼロッテ
 心配するな。
 全員の撤退を確認したら、
 私も後からすぐに追いつく。さっさといけ。

アンナ
 ……わかりました!
 ありがとうございます。
 どうか、気を付けてください。
#endregion(4:終了時)
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#endregion(4:全体)
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#region(5:偽りの英雄)
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#region(5:開始時)
ドッペルゲンガー
 見つけたぞ!
 そう簡単に逃げられると思っているのか?

アンナ
 ……!
 帝国の方はどうされたんですか!

ドッペルゲンガー
 あの女は、我々が捕らえた。
 これから色々利用できそうだしな。

アンナ
 そんな……!

ドッペルゲンガー
 ククッ……。
 王子。お前の顔はしっかり記憶しているぞ。
 そっくりそのまま変身してやる。

偽王子
 どうだ。自分とそっくりな人間と対面する気分は。
 我らの種の変身能力を目の当たりにできて、
 光栄に思うのだな。
 
 さぁ、王子。自身の力をとくと味わうのだな!
#endregion(5:開始時)
//==================
#region(5:戦闘中)
ケイティ
 王子。
 あの偽王子ですが、
 戦いぶりを見ていて気が付いた事があります。
 
 私たちは王子が戦場にいらっしゃるだけで士気が
 上がりますが、どうやら偽王子は魔物たちの士気を
 上げる事は出来ないようですね。

アンナ
 そうとわかれば、手強い敵ではありませんね!

王子(本物)
 ……。

アンナ
 ち、ちょっと……!
 王子、気にされないでくださいね!
#endregion(5:戦闘中)
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#region(5:終了時)
帝国軍師
 一足遅くなったが、ここも片付いたようだな。
 他の場所にいたドッペルゲンガーどもは
 われら白の帝国が、すべて排除した。

アンナ
 帝国の方! ご無事でよかったです。
 この辺りのドッペルゲンガーは倒す事が出来ました。

帝国軍師
 良かった。
 これで、この自由都市に巣食っていた
 ドッペルゲンガーは全て滅ぼす事が出来たようだな。

アンナ
 ありがとうございます。
 帝国の方々の機転のお陰で、
 助かりました。

帝国軍師
 礼には及ばん。
 今回は協力したが、次会うときは敵かもしれんからな。

リーゼロッテ
 まさかお前たちに助けられるとは……。
 ありがとう。助かった。
 私は名をリーゼロッテという。
 
 国は違えど、お互いに共通の敵がいる間柄だ。
 今後何かあればいつでも手を貸す。

アンナ
 とても心強いです。ありがとうございます。
 
 では、王子。私たちも城に戻りましょうか。
#endregion(5:終了時)
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#endregion(5:全体)
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#region(6:偽りの王子軍)
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#region(6:開始時)
ドッペルゲンガー
 くそっ、やつらめ……、
 いつか必ずたお……!!

アンナ
 あなたは……!

ドッペルゲンガー
 げぇっ、王子たちっ!

アンナ
 王子、ドッペルゲンガーの生き残りが
 まだいるようです!
 戦闘の準備を。

ドッペルゲンガー
 くそ……。
 こうなったら……、今まで記憶した者の中でも
 強いやつに化けてやる!!
#endregion(6:開始時)
//==================
#region(6:終了時)
アンナ
 まさか私たちに化けて襲ってくるなんて……。
 今回は人間でしたが、これがもっと恐ろしい魔物に
 化ける事が出来ていたらと思うと……。
 
 とはいえ、落ち着いてよかったです。
 王子、城に帰り早く休みましょう。
#endregion(6:終了時)
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#endregion(6:全体)
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#endregion(ネタバレ注意)
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