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//
//また、キャラの名前は、文頭に(-, ,+)などを入れずにそのままで、
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//例)
//アンナ
// このようにお願いします。
//
//
///////////////// 緊急ミッション用:ここから /////////////////
#style(class=split){{
#region(ネタバレ注意)
//=========================
#region(1:狙われた猫耳)
//==================
#region(1:開始時)
バシラ
 アンナさん、ゴブリン達が現れたのは、ここです!
ネーニャ
 あたしとバシラが巡回して見つけたんだよ!
 えっへん!
アンナ
 この辺りはもう人が住んでいない廃屋しかないですし、
 まさかゴブリンが現れるとは思わなかったです。
 お二人ともさすがですね!
???
 ――そこまでだ、化け猫!
バシラ
 ……え?
ネーニャ
 ……ば、化け猫?
???
 いくら人間の姿を真似たところで、
 その猫耳こそが妖怪である何よりの証拠!
 
 人気のない廃屋に誘い込み
 人間を喰らうつもりだったのだろう!
 化け猫め、私が必ずや討ち取ってくれよう……!
アンナ
 ちょ、ちょっと待ってください!
 彼女達は化け猫ではありません!
???
 ――むむっ。
 神通力で心を操られているのか……。
 姿を変えた上に心まで操るとは……高位の妖か!
アオバ
 卑劣な……!
 何が何でもここであの化け猫を撃ち倒し、あの方たちを
 お救いしなくては……アオバ、いざ参ります!
ネーニャ
 そ、そんなぁ……。
#endregion(1:開始時)
//==================
//#region(1:戦闘中)
//???
// 未編集
//#endregion(1:戦闘中)
//==================
#region(1:終了時)
アオバ
 ――くっ、万事休すか……。
 志半ばで命を散らすことになるとは……。
 む、無念です……。
バシラ
 お、落ち着いて下さい!
 私たちは貴方の命を奪おうなどという気は
 これっぽっちもありません。
アンナ
 それに、バシラさんは妖怪ではありませんよ。
 れっきとした「獣人」です。
アオバ
 じ、獣人……!?
 それは一体どういう事だ……?
 物の怪が化けた姿ではないのか!?
バシラ
 わたしは、生まれた時からこの姿なんです!
ネーニャ
 あたしは猫が大好きだから、
 猫耳の装飾を頭につけてるだけです……。
アオバ
 こ、これはとんだ失礼を!
 私の国では人間に化ける猫の物の怪がいたゆえ、
 てっきり妖かと勘違いを……。
バシラ
 過ぎたことですし、気にしないで下さい。
 それよりも妖怪を退治することに
 並々ならぬ思いがあるようですが……?
アオバ
 ……実は私は妖怪退治を専門とする狙撃手でして。
 故郷の村を滅ぼした仇敵を討つべく、天狗が住む
 という山へ修行をしに参った次第なのですが……。
 
 実は、詳しい場所が分からず、
 困っていたところでした。
ネーニャ
 天狗の山?
 うーん、あたしは知らないけど、
 もしかしたら仲間の誰か知ってる人がいるかもね。
アンナ
 そうですね。
 一度、私達の仲間のいる所に行ってみましょう。
#endregion(1:終了時)
//==================
#region(1:終了後 (ホーム画面にて))
アオバ
 私の名前はアオバ。
 妖怪退治専門の狙撃手として
 各地を旅している者です。
 
 この旅の目的はただ一つ……。
 それは、私の故郷を滅ぼした
 酒呑童子という名の鬼を討つことです。
 
 しかし、今の私の力では
 強大すぎる酒呑童子に勝つことなどできません。
 
 そこで私は、天狗山に住むと言い伝えられる
 高名な天狗の許で修行をすべきと考えたのです。
 
 なぜなら、天狗は妖怪の身でありながら、
 かつて人間に武芸を伝授したという伝説が
 古くから我が故郷に残っていましたから……。
 
 伝承によれば天狗の教えを受けた人間は、
 天下無双の武人に至ったとされており、
 是が非でも私はその力を体得したいと望んでいます。
 
 ……ですが、ここで一つ重大な問題があります。
 
 というのも、私は天狗山の詳しい場所を
 知らないのです……。
 
 ……え?
 王子の仲間の中に天狗山の場所を
 知っている方が見つかったのですか!?
 
 ぜ、是非ご案内いただきたい!
 勿論、ただでとは言いません。修行を終えた後は、
 王子達の力になるとお約束します!
#endregion(1:終了後 (ホーム画面にて))
//==================
#endregion(1:全体)
//=========================
#region(2:試練への道)
//==================
#region(2:開始時)
フドウ
 此処がアオバ殿が探し求めていた天狗山の登口だ。
アオバ
 ありがとうございます、フドウ様。
 何とお礼を申したらいいのか……。
フドウ
 それよりもアオバ殿。本当に天狗に会いに行くのか?
 拙僧ら修験者であっても、
 この山へ登るのは、ためらう程の険しい道のりだぞ。
アオバ
 はい。私の決意に曇りはありません。
 天狗の教えを受け、天下無双の力を体得せねば、
 我が大願は果たせないのですから……。
バシラ
 ですが、天狗も鬼と同じように
 悪い妖怪なのではないのでしょうか……?
アオバ
 バシラさんがそう仰るのも無理はありません。
 ですが、酒呑童子率いる鬼の一族と天狗は
 古来より相容れぬ関係とされています。
 
 全妖怪の長にならんと企む鬼達は、
 修験によって卓越した力と知識を備える天狗を支配しようと
 古より何度も天狗山を襲っていると聞いています。
バシラ
 それが本当なら、
 天狗がアオバさんに力を貸してくれる可能性も
 ゼロとは言い切れませんね。
アオバ
 もちろん天狗も妖怪のひとりですから、
 危険な存在であることには変わりありません。ですが、
 今の私は天狗の伝説を信じるしかないのです。
兵士
 ――報告ッ!
 山道より魔物が出現!
アンナ
 王子、すぐに戦いの準備をお願い致します!
#endregion(2:開始時)
//==================
//#region(2:戦闘中)
//???
// 未編集
//#endregion(2:戦闘中)
//==================
#region(2:終了時)
アオバ
 掃討完了……。
 皆さん、お怪我はありませんか?
バシラ
 すごい……アオバさんの援護射撃のおかげで、
 難なく魔物を一掃することができました。
フドウ
 ふむ、アオバ殿の得物はかなり風変わりな逸品ゆえ、
 それを使いこなすとはまったくもって恐れ入る。
アオバ
 ありがとうございます。
 ですが、まだまだ酒呑童子を倒すには至ってません。
 仇を討つためにも、私はもっと強くならなければ!
フドウ
 カカカッ。
 あの三大妖怪の一柱、
 酒呑童子に本気で挑むつもりでおるのか。
 
 王子よ、拙僧らも山へ赴かぬか?
 大敵にも臆せず、自ら厳しい修験を積む者を前にして、
 拙僧らが然有らぬ体でおるわけにもいくまい。
ケイティ
 確かに、酒呑童子とはいずれまた戦う事に
 なるでしょうし、アオバさんの修行を援護する事は、
 私達にとっても有益であると言えますね。
アンナ
 そうですね。
 王子、では私達も山へ登りましょう!
#endregion(2:終了時)
//==================
#endregion(2:全体)
//=========================
#region(3:霧中の戦い)
//==================
#region(3:開始時)
アンナ
 かなり上まで登ってきたというのに、
 天狗の姿は見当たりませんね……。
???
 ――ん? 彼奴らはいったい?
 ……ほう、どうやら人間のようだな。
 斯様な場所で人を目にするとは珍しい。
 
 見たところ、自らの意思で山に踏み行ったようだな。
 ……いいだろう。我ら天狗の山に踏み入る資格が
 あるか神通力で試してくれよう。
兵士
 ――ほ、報告ッ!
 霧が発生していて前線が混乱しています!
 それに、天狗も現れました!
バシラ
 そ、そんな……!
 申し訳ありません、王子。視界が悪くて、
 遠くに矢を射る事ができそうにないです……。
ケイティ
 まずいですね……。
 霧が出ている時は、普段通り遠くの敵に
 攻撃を当てる事は困難でしょう。
アンナ
 いつものように戦っては危険というわけですね。
 王子、慎重な采配をお願いします。
#endregion(3:開始時)
//==================
//#region(3:戦闘中)
//???
// 未編集
//#endregion(3:戦闘中)
//==================
#region(3:終了時)
???
 ほう、人間のくせになかなかやりおる。
アオバ
 ――むッ!?
 あの少女は……? 背に……羽がある!?
 まさか、あの方こそが探し求めていた天狗様では!
コノハ
 然り。我が名は天狗山の主、コノハ。
 して、何用だ人間よ?
 
 この山は天狗の棲む神聖な山ぞ。
 戯れに汚すのであれば、
 其方らを山の肥やしとする事も容易いのだぞ。
アオバ
 天狗様! 私の話を聞いて下さい!
 実は、私は酒呑童子を倒す力を得る為に、
 貴方を探しておりました。
 
 どうか私めを弟子にして頂きたい!
 鬼に殺された故郷の者たちの仇を討つため、
 天下無双の力を私は体得したいのです!
コノハ
 ほう、鬼とな? しかし、其方は人間であろう?
 自らの力を計らぬその無謀な志は、
 身の滅びと帰するであろうな。
 
 早々にこの山から立ち去るがよい。
アオバ
 ま、待って下さい!
 ああっ……。行ってしまいました……。
フドウ
 アオバ殿、天狗を追いましょう。
 今ならば、追いつけるかもしれぬ。
#endregion(3:終了時)
//==================
#endregion(3:全体)
//=========================
#region(4:天狗の試練)
//==================
#region(4:開始時)
アオバ
 はぁ、はぁ……ダメです。
 完全に天狗様を見失ってしまいました。
 もう、完全に辺りも暗くなってしまいましたね……。
バシラ
 あの……何かおかしくないですか?
 この場所、天狗さんに会った場所と同じだと思います。
 灯篭の位置だって同じですし……。
ケイティ
 私もそんな気がしていました。
 ……まっすぐ走っていたはずなのに、
 そんなことがありえるのでしょうか?
フドウ
 ――うぅむ……。
 天狗の神通力による幻惑であろう。
 天狗は魔法の様な不思議な力を操るからな。
アンナ
 じ、神通力……!?
 それでは、私たちはこの森から出られないのですか?
フドウ
 ……そうかもしれぬ。
 それに、天狗は、自らの気配を断ち切る事もできる。
 拙僧らの事を近くで見張っておるのかもしれぬな……。
アンナ
 そ、そんな……。
兵士
 ――ほ、報告!
 前方より妖怪の姿を確認!
ケイティ
 くっ……。
 王子、霧が更に濃くなっています。
 遠距離兵はさらに戦い辛くなるのでご注意を!
#endregion(4:開始時)
//==================
//#region(4:戦闘中)
//???
// 未編集
//#endregion(4:戦闘中)
//==================
#region(4:終了時)
コノハ
 これほど不利な状況にあっても、
 カラス天狗やかまいたちらを負かすとはな……。
 
 まだ粗削りではあるが、素養はあるとみえる。
 其方、確か名をアオバと言ったな?
 いいだろう、特別に其方を鍛えてやろう。
アオバ
 ……ほ、本当ですか!?
コノハ
 ああ。酒呑童子率いる鬼の一族は天狗にとっても、
 やっかいな存在だ。其方らが善戦できるとも思えぬが、
 助勢した所で害はあるまい。
アオバ
 ありがとうございます、コノハ様!
 このアオバ、どんな修行であっても耐えてみせます!
#endregion(4:終了時)
//==================
#endregion(4:全体)
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#region(5:襲撃の四天王)
//==================
#region(5:開始時)
重水の四天王
 くっくっく……天狗山に出向くのも随分と久しいですね。
 さて、今日こそは目障りな天狗を屈服させてやりましょう。
迅雷の四天王
 屈服など生ぬるいぞ。水よ。
 わしなら羽をむしり取り、殺し尽くしてやるわい。
豪風の四天王
 あまり浮かれ騒ぐのは良くない。水と雷よ。
 天狗の神通力を甘く見れば、死に繋がる。
 ――ん? 誰だあやつらは。
アンナ
 お、王子、あそこをご覧下さい!
 酒呑童子の配下の四天王です……!
 まさか、天狗山を襲いに……。
豪風の四天王
 ……むぅ。あれは人間か。
 天狗山には古より天狗一派の物の怪しか
 おらんかったように思うが。どうしたものか。
重水の四天王
 ……くっくっく。
 天狗と人が手を取り合うとは、実に面白い。
 いいでしょう、ここでまとめて殺してあげます。
迅雷の四天王
 グハハハ!
 生ぬるいと言っておるだろう。水よ。
 この山ごと、わしの雷の餌食にしてくれるわ!
#endregion(5:開始時)
//==================
//#region(5:戦闘中)
//???
// 未編集
//#endregion(5:戦闘中)
//==================
#region(5:終了時)
迅雷の四天王
 ――グッ、ぅ……
 なんという事だ。
 我ら四天王と渡り合うとは……。
豪風の四天王
 天狗が人間に肩入れしてるとなれば、
 少々厄介になってきたな。
 酒呑童子様に報告しに戻るとしよう。
重水の四天王
 賢明な判断ですね……。
 それでは人間どもよ。
 次に見える時を楽しみにしてますよ……くっくっく。
アオバ
 ……逃げられてしまいましたか。
 ですが、十分な戦果を得ることができました。
 四天王を圧倒できたのは大きな自信となりましょう。
 
 それにしても、王子は本当に人間なのですか?
 物の怪をも上回る力をお持ちの様に見える……。
 一言も語らず、兵と意思疎通を行っているようですし。
アンナ
 ちょ、ちょっとアオバさん!
 王子は、もちろん人間ですよ!
バシラ
 まったくもう! アオバさんってば何でも疑って……!
 天狗様に、妖怪と人間の区別の付け方も
 修行で教わってくださいっ!
アオバ
 は、はいっ!
 もっと修行に励みます……!
#endregion(5:終了時)
//==================
#endregion(5:全体)
//=========================
#region(6:牛頭の野望)
//==================
#region(6:開始時)
牛頭の魔物
 グフフフフ……!
 この砂漠を越えれば、東の国は目と鼻の先……。
 
 復活した大妖怪、酒呑童子の傘下に入り、
 必ずや憎き人間どもを根絶やしにしてやる。
アサル
 王子、駆けつけて来て下さり、ありがとうございます。
 私が牛頭の魔物を目撃したのはこの付近です。
牛頭の魔物
 グ、グフッ――!?
 あそこにいるのは人間達……ッ!?
 少数ならいざしらず、人数が多すぎるな……。
 
 酒呑童子に早急に合流したいのだが、
 我ながら運が悪すぎる……!
 こうなれば、分身の妖術を使って対抗するとしよう。
兵士
 ほ、報告! 牛頭の魔物が多数出現!
 さらに、どの個体にも攻撃が全く通じない模様……!
フドウ
 攻撃が通じぬとな……?
 むぅ……。異国の妖怪には、不思議な妖術で分身を
 作る者がいると伝え聞いた事があるが……。
ユリアン
 小賢しい妖術使いって訳か。
 面倒くさいのは嫌いだ。
 つまり、本体を見つけてとっちめれば良いんだろ?
フドウ
 左様。
 だが、分身といえど本体と同等の力を持っている。
 王子、十分にご注意なされよ。
#endregion(6:開始時)
//==================
//#region(6:戦闘中)
//???
// 未編集
//#endregion(6:戦闘中)
//==================
#region(6:終了時)
牛頭の魔物
 ――グフゥゥゥッ!
 つ、強い……。
 ご、合流……叶わず……。
 
 人間どもめ……覚えていろッ……!
 次こそは必ず強大な力を持つ妖怪とともに、
 根絶やしにしてくれる……!
ケイティ
 牛頭の魔物、撤退していきます!
ユリアン
 ちっ……。
 ここで倒すつもりだったが、逃がしちまったか。
ケイティ
 あの牛頭の魔物、他の妖怪とともに
 再戦するような事を言っていましたね。
 ただの負け惜しみだと良いのですが。
ユリアン
 他の妖怪の仲間になろうと考えていたとなると、
 動きが気になるな……。
アンナ
 引き続き、妖怪全体の動きにも注意が必要ですね。
 王子、それでは帰還するとしましょう。
#endregion(6:終了時)
//==================
#endregion(6:全体)
//=========================
#region(7:作務の本義)
//==================
#region(7:開始時)
コノハ
 おい、アオバ!
 この灯篭は、天狗山に数百年に渡って残る逸品なのだ。
 ちゃんと綺麗になるまで磨かぬか!
 
 右手で濡れ拭き。
 左手で乾き拭き。
 分かるか? アオバよ。
アオバ
 は、はいっ!
 こ、こうですか?
コノハ
 そうだ、それで良い。
 ぬらす、ふきとる、ぬらす、ふきとる。
 この動きを忘れるでないぞ。
アオバ
 は、はいぃ………………うぅぅ。
 でもコノハ様ぁ……私、もう何時間も拭き続けていて、
 手も、肩も……あがらないですよぉ……。
コノハ
 この程度で根をあげるとはどういうことだ!
 日の出前から始めて、まだ二つしか終わっておらぬぞ?
 全部終わるまで休む事は許さぬ!
アオバ
 …………もう、掃除なんてしたくありません!!
 一体いつになったら、
 私に稽古をつけてくれるのですか?
 
 来る日も来る日も雑用ばかりで……耐えられません!
 もう……山をおります!
コノハ
 おい待て、アオバ!
 ……焦りよって馬鹿者が。
 
 仕方ない。
 そこまで言うのならば稽古をつけてやろう。
 構えろ! アオバ!
アオバ
 は、はいっ!
#endregion(7:開始時)
//==================
#region(7:戦闘中)
アオバ
 ……あ、れ? ヘンです。銃が、軽い……?
 いや、身体も同じ……まるで羽が生えたかの様です!?
 雑用しかさせてもらってないのに……。
ダン
 あの拭き掃除がお前の身体を変えたってことだな。
 既にあんたは修行をつけて貰ってたみてえだぜ?
コノハ
 ふむ、アオバのやつめ、
 四肢の筋力は十分に備わったと見える。
 だが、体力の方はどうかな…………ハァッ――!!
アオバ
 ――くッ、急に熱波が……これも、コノハ様の力、なの?
コノハ
 我が団扇が生ぬるい風を操るだけの
 ものだと思っておったら大間違いだぞ。
 じわじわと体力を削ぐ熱波を受けてみよ!
#endregion(7:戦闘中)
//==================
#region(7:終了時)
コノハ
 よく耐え抜いたな、アオバ。
 今日の修行はここまでとしよう。
アオバ
 はぁ……ハァ……。
 あ、有り難う御座います、コノハ様……。
 
 無駄とも思えた、あの拭き掃除が、
 こんなにも私を強くしてくれてただなんて……。
 コノハ様の教えに、このアオバ、感服致しました!
コノハ
 ふん……調子の良い奴め。
 だがそうした単純さは其方の強みでもあるな。
 
 ――だが勘違いするでないぞ?
 今の其方の武技では鬼共の精強な身体を
 滅する事はまだ出来ぬ。
 
 より強くなりたいと望むのならば、
 明朝からは灯篭だけでなく
 寺の壁の掃除もしておくのだぞ?
アオバ
 そ、そんなぁ……。
 まだ掃除は続けるのですね……ハァ。
#endregion(7:終了時)
//==================
#endregion(7:全体)
//=========================
#region(8:師の教え)
//==================
#region(8:開始時)
コノハ
 ……ふむ。
 アオバのやつ、掃除はきちんとやっておるかの?
 どれ、そろそろ確認をしに行くとするかな――。
アオバ
 あ、コノハ様! すみません、時間がかかってしまって。
 ですが、きちんと汚れを落として見せました!
コノハ
 ――おお!? 灯篭がこんなにも綺麗に……ッ!
 アオバ、腕をあげたな。これならば文句はない。
 よし! それでは今日の稽古を始めるとしよう!
アオバ
 はいっ! 宜しくお願いします、コノハ様!
コノハ
 ――むっ!! 待て、アオバ……!
 この妖気は……なるほど、餓鬼か。
アオバ
 餓鬼……ッ!?
 一体どうしてヤツらが此処に?
コノハ
 大方、我が力を欲する邪悪な妖の手先であろう。
 
 アオバよ、この窮地を好機へと転じてみせよ!
 今こそ稽古の成果を示す時なり……。
 此処で培った武技を以て奴等を退けるのだ!
アオバ
 はい、分かりました!
 餓鬼など、今の私の敵ではありません。
 コノハ様が満足する様な戦をご覧に入れましょう!
#endregion(8:開始時)
//==================
#region(8:戦闘中)
コノハ
 アオバのやつめ、なかなかやるではないか!
 
 これ程までに成長していたとはな。
 よし、いいだろう。此を以て最後の修行とする。
 いくぞ、アオバ! 我が進撃に耐えてみせよ!
#endregion(8:戦闘中)
//==================
#region(8:終了時)
コノハ
 驚いた……まさか立っていられるとは思わなんだ。
 合格だ、アオバ。其方の執念には恐れ入った。
 
 まだ少し早いかもしれぬが、
 特別に其方にはコレを渡しておこう。
 有り難く受け取るのだな。
アオバ
 ――こ、これはッ……印可状!!
 コノハ様に真に認められたからこそ受け取れる証……。
 アオバは、今かつてないほど感動しています!
コノハ
 ちょ、調子に乗るでないわ!
 まだ少し早いかも、と前置きしただろうに……!
 まったく、これだから其方は……。
 
 いいか、アオバ?
 絶大な力を有したとて、流れ着く先を決するは「心」だ。
 力に囚われすぎれば其方も鬼と変わらぬ存在と化す。
 
 精神、武技、そして肉体……全ての理を悟り、
 お前自身が己という器の限界を越えることで、
 初めて、その印可状の意味が分かるはずだ。
アオバ
 ……コノハ様。はいッ、有り難う御座います!
 貴方様から教えて頂いた全ては私の生涯の宝となりました。
 慢心せず励み、酒呑童子を倒してみせます!
コノハ
 うむ、息災でな……アオバ。
 然るべき時が来れば、また会う事もあるであろう。
 ではな。
フドウ
 ふむ、天狗の気配が消えたか。
 ……全く以て不思議な存在だのう天狗とは。
アオバ
 コノハ様……!
 本当に、本当に有難うございました……。
 
 それと、王子、我が修験にお付き合い頂き感謝します。
 約束通り今よりアオバは貴方の力となりましょう。
 これから宜しくお願いします!
アンナ
 こちらこそ宜しくお願いしますね、アオバさん。
 それでは王子、帰還するとしましょう!
#endregion(8:終了時)
//==================
#endregion(8:全体)
//=========================
#region(9:鬼刃姫の決意)
//==================
#region(9:開始時)
豪風の四天王
 しかし、やっかいだな。
 まさか、天狗と人間、それもあの王子が手を組むとは。
 
 いくら酒呑童子様といえど、
 奴らを確実に塵に出来ると言えるであろうか……?
 
 (いざとなれば彼奴らを使う事も考えねばな……。
 酒呑童子様の血肉を与えたとはいえ、
 未だ彼奴らの肉体の再生は完全ではないがな……)
カゲロウ
 王子、鬼刃姫、こっちだ。
 見てくれ。以前、鬼刃衆が捕らえられていた場所を
 未だに酒呑童子の配下が見張っている……。
鬼刃姫
 確かにそうみたいね……。豪風の四天王も
 定期的に出入りしているという事だけど、
 彼処にはまだ何かが隠されているの……?
カゲロウ
 (――! 皆静かに。
 豪風の四天王が出てきたぞ……)
豪風の四天王
 ぬぅ……。彼奴ら、まだ自我が残っておったか……。
 もう少し時間がかかる様だな。
 致し方ない。今日は帰るとしよう。
ユリアン
 (――おい! 豪風の四天王が帰っていくぞ……!
 どうする? とっ捕まえた方が良いんじゃないか!?)
鬼刃姫
 ……好機であることは間違いないわ。
 行きましょう!
豪風の四天王
 ――むっ!? なぜこの様な場所に人間たちが!?
 それに茨木童子様まで……!
 
 くっ、多勢に無勢か……。
 ぬぅううう……。今、王子と戦えば敗北は必至……。
 この場は、去るしかあるまい……!
ユリアン
 おいおい!
 豪風の四天王が逃げていくぞ!
 臆病風に吹かれたって訳か?
鬼刃姫
 逃がすものか、豪風の四天王――
 って……あ、あれは……!?
#endregion(9:開始時)
//==================
#region(9:戦闘中)
鬼刃衆
 シ、酒呑童子様……ノ……血肉ヲ得……
 我ラ……修羅……畜生……ラセツ、ガ道ヲ、駆ケル……
 一陣ノ……風ト、ナラン……イザ……参ル……。
鬼刃姫
 ――鬼刃衆!?
 よかった……みんな生きてたのね!
 もう、あてがどれだけ心配したと思って――。
カゲロウ
 ――危ないッ!
鬼刃姫
 そんな……!
 鬼刃衆があてに刃を向けるなんて……!?
鬼刃衆
 …………キバヒメ……酒呑童子様ヲ阻ム者……。
 其ノ悉ク……我ラガ……
 酒呑童子様ノ力……ニテ……滅ス……覚悟、セヨ……。
鬼刃姫
 酒呑童子……!?
 一体何を言っているの……?
カゲロウ
 鬼刃姫、近づくんじゃない!
 何か様子がおかしい。
 彼らは明らかに敵意を持っている。
ケイティ
 操られているのかもしれませんね……。
 今は、無力化することに専念しましょう。
#endregion(9:戦闘中)
//==================
#region(9:終了時)
鬼刃衆
 ――ハァ……ハァ……キバヒメ……サ、マ……。
 我ラハ……オニ……トナッテシマ……ッタ。
 ……チ……チカヅカナイデ……クダサイ……。
鬼刃姫
 待って! みんな、待ってよ!
 あてを置いていかないで……!
カゲロウ
 ――止せ!
 無暗な追伐にて命を散らす気か!?
鬼刃姫
 だって……みんなが……
 鬼刃衆が生きてたんだ……!
ケイティ
 鬼刃姫さん、冷静になってください!
 あの状態では、今は放っておくしかありません。
 
 それに、酒呑童子の血肉を得た……と、言っていました。
 同族となったのであれば、酒呑童子の一派も
 そう簡単に殺す事はしないはず。
鬼刃姫
 …………。
 ごめん、取り乱して……。
 
 そうだね……。
 今は生きていると分かっただけで良いよ……。
 
 いずれ、絶対に鬼刃衆を助け出す……。
 そして――。
 
 ――父上を殺す。
アンナ
 ……全てを一人で抱え込まないで下さい。
 今は私たちも、鬼刃姫さんの味方なのですから。
鬼刃姫
 ありがとう……。
 王子の力を貸りてばかりだね……。
 でも、今は素直に嬉しい……。
アンナ
 いつでも頼ってください!
 それでは、王子帰還しましょう。
#endregion(9:終了時)
//==================
#endregion(9:全体)
//=========================
//
//
#endregion(ネタバレ注意)
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