千年戦争アイギス Wiki

？？？

しつれいしまーす……？

アンナ

……あら？
どちらさまでしょうか？

シュシュ

あっ、ご挨拶が遅れました。
私はシュシュと申します。
王子さまがこちらにいらっしゃると伺ったのですが……。

アンナ

これはこれは、ご丁寧に。
シュシュさん、王子にどのような御用なのでしょうか？

シュシュ

はい……実は故郷の長老の命で、
とっても強い人を探していまして……。

アンナ

とっても強い人……ですか？

シュシュ

それもとびっきり強くて素敵な人を、です。
何しろどんなことが起きるのか分からないので……。

アンナ

……詳しく聞かせていただけますか？

シュシュ

長老の予言によれば、遠くない未来に、
故郷に災いが降り掛かってくるとのことなのです。

そしてその災いを振り払えるのは、
ただ強いだけでなく、
誰もが憧れるような英傑だけなのだそうです。

ですから私は、王国で一番強くて素敵な人を－－

ユリアン

強くて素敵だって？
それなら俺の剣技を忘れてもらっちゃ困るな！

キャリー

日々鍛錬を続けている私だって、
絶対に負けていませんよ！

ユリアン

そんなこと言って、この前の訓練だって、
馬に乗るんじゃなくって、馬に乗せられてたじゃないか。

キャリー

むむむむむ！
でも一番は絶対譲りませんよ！？

アンナ

……白熱してしまっているようですね。
何しろ王国の皆さんは精鋭揃い、
簡単に誰が一番かを決めることなんて……。

……えっ？　さすがは王子、名案です！
王国在住の皆さんに、
投票で決めてもらえば、一番が分かりますね！

シュシュ

えっ？　えっ？　と、投票……？
あの、私は一番の人が分かればそれで……。

いえ、でも確かに投票なら、強いだけじゃなくて
素敵な人が見つかるかもしれません……。
ここはひとつ、お任せしてみましょう……！

アンナ

それでは、さっそく投票の準備をいたします。
ぜひ王子も投票をしてくださいね。

シュシュ

あっ、王子さま！
もしかしてこれから投票ですか？

アンナ

王子、ただいまグループＢの投票が、
開催中とのことです。

グループＡも激戦でしたが、
グループＢも中々に、波乱の予感がしますね……。

シュシュ

王国の皆さんの熱気にあてられて、
私も耳がぴこぴこしちゃいます……！

私も投票しに行きたいのですが……うぅぅ～。
皆さん素敵すぎて迷っちゃいます……っ！

アンナ

王子はどなたに投票するか、
もうお決まりですか？

投票には期間がありますから、
忘れないようにしてくださいね。

アンナ

王子、グループＣの投票が始まりました。

グループＡ、グループＢともに、
参加している皆さんも、
応援の皆さんもとても盛り上がっていますね。

…ところで王子、
実は私も人気闘兵に参加しているんです。

私は政務官ですからと、お断りしたのですが、
シュシュさんがどうしても、と推すものですから……。

でも、参加したからには私も頑張ります。
ここはひとつ、歌って踊ってみたり……。

……あ、い、いえっ！　何でもありません！

それでは王子、応援している方がいましたら、
締切前に忘れずに投票してくださいね。

アンナ

いよいよ決戦闘兵が始まりますね。

シュシュ

城下町の方でも大騒ぎみたいですよ？
誰が一番になるかって、
皆さん一歩も譲らないようで……。

アンナ

投票される本人たちよりも
盛り上がっているようですね！

しかし、城下の皆さんまでこんなに楽しく
騒いでいるのを見ると、
魔物が復活する前のことを思い出しますね。

シュシュさん、こんなお祭りのきっかけを
作ってくださって、本当にありがとうございます。

シュシュ

わ、私は何もしてませんよ！？
一番強くて素敵な人を、探しに来ただけですし……！

アンナ

そうは言いつつ、
開票作業も手伝ってくれていますよね。

シュシュ

それはもう！
どうせなら楽しいお祭りがいいなーと思いまして！

アンナ

しかし、これまで国を挙げて盛り上がっていると、
政務官としても何か、
お祝いの品を用意したいところですね。

シュシュ

上位陣には、商人の方々が、
何か賞品を用意しているそうですけど……？

アンナ

はい、なので私は、
もっと多くの方にチャンスをあげられないものかと。

シュシュ

もっと多くの人にですかー……。
うーん、何かキリの良い順位がいいですよねぇ……。
－－って、王子さま、どうしたんですか？

アンナ

……えっ？　王子、今なんと？
わ、私の誕生日にちなんだ順位の者に、ですか！？

シュシュ

さすが王子さまです！
アンナさんがあげる賞だから、
アンナさんの誕生日ってことですね！

アンナ

私の誕生日は１２月２８日なので……そうですね、
『12位』と『28位』の方に、
政務官賞をお贈りすることにしましょう。

では王子、最後の投票へ参りましょう！

アンナ

お疲れ様です、王子。
まさかこんなに大盛況のお祭りになるとは、
予想もしませんでしたね。

シュシュ

皆さんとっても強くて素敵でかっこよくて、
キュンキュンでぴょんぴょんでした！

長老も「英傑は一人だけ」なんて言ってなかったので、
こうなったら超カッコイイ王国の皆さん全員に、
助けてほしいくらいです……！！

アンナ

あっ……そういえば、災厄の予言に対処する、
英傑を探すためのお祭りでしたね、これは。

シュシュ

そうですよー！
いつの間にかこんな大騒ぎになって、
びっくりしちゃいました……。

アンナ

元より、災厄に対する助けを求めているのなら、
王子は王国全体で、
協力するおつもりだったかと思いますよ？

シュシュ

えっえっえっ？　そうなんですか……？
うぅぅっ、王子さま、ありがとうございますー！！

こうなったら私も、王国のために、
色々お手伝いさせていただきますね……！！

アンナ

思わぬところで仲間が増えましたね、王子。

ともあれ、日々続く戦いの中で、
こうしてお祭り騒ぎを出来たのは、
王子や皆さんが、平和の為に戦ってきたからです。

これからも過酷な戦いが続くかと思いますが、
こんな頼もしい仲間がいるのですから、
きっと乗り越えていけるはずです。

王子、これからもよろしくお願いしますね。