目次 イベント概要 データ ステージデータ 新規敵ユニット 会話 攻略 謎の門 方忌みの陰陽師 見えざる物の怪 数多の鬼門 妖怪総大将の願い 桜の誘い 妖天君の罠 蘇りし巨鬼 ゴブリン姫の花嫁修業 コメント 雑談 攻略情報提供 ドロップ集計
開催期間(2017/04/06〜2017/04/20) 報酬 クラス『陰陽師』のプラチナユニット『陰陽師コヨミ』が仲間になる! 試練型イベントは各ミッションにつき★3まで、全ミッション中でいくつの★が取れたかを数えます。そのため同じミッションを何度回っても合計は変わりません。 緊急ミッション『第三次妖怪大戦』のみ『ぬらりひょんの娘カスミ』の攻撃力1.7倍&コスト1/2 女神の加護の「近接攻撃力アップ」および「遠距離攻撃力アップ」の効果とは累積しない
▼ 試練 |floatLeft||s 試練内容報酬 |ミッションでの合計★数が5 |コヨミが仲間になる|0 |ミッションでの合計★数が6 |コヨミ:スキルレベル2 |1 |ミッションでの合計★数が7 |コヨミ:スキルレベル3 |0 |ミッションでの合計★数が8 |コヨミ:出撃コスト-1 |1 |ミッションでの合計★数が9 |コヨミ:初期レベル20 |0 |ミッションでの合計★数が10|コヨミ:スキルレベル4 |1 |ミッションでの合計★数が11|コヨミ:スキルレベル5 |0 |ミッションでの合計★数が12|コヨミ:出撃コスト-1(累積-2)|1 |ミッションでの合計★数が13|コヨミ:スキルレベル6 |0 |ミッションでの合計★数が14|コヨミ:初期レベル30 |1 |ミッションでの合計★数が15|コヨミ:スキルレベル7 |0 |floatLeft||s 試練内容報酬 |ミッションでの合計★数が16|コヨミ:出撃コスト-1(累積-3)|0 |ミッションでの合計★数が17|コヨミ:スキルレベル8 |1 |ミッションでの合計★数が18|コヨミ:初期レベル40 |0 |ミッションでの合計★数が19|コヨミ:スキルレベル9 |1 |ミッションでの合計★数が20|コヨミ:出撃コスト-1(累積-4)|0 |ミッションでの合計★数が21|コヨミ:スキルレベル10 |1 |ミッションでの合計★数が22|コヨミ:出撃コスト-1(累積-5)|0 |ミッションでの合計★数が23|コヨミ:初期レベル50 |1 |ミッションでの合計★数が24|コヨミ:初期レベル60 |0 |ミッションでの合計★数が25|フロイデが仲間になる|1 |ミッションでの合計★数が26|常闇の聖霊オニキスが仲間になる|0
|floatLeft||s
|ミッションでの合計★数が5 |コヨミが仲間になる|0 |ミッションでの合計★数が6 |コヨミ:スキルレベル2 |1 |ミッションでの合計★数が7 |コヨミ:スキルレベル3 |0 |ミッションでの合計★数が8 |コヨミ:出撃コスト-1 |1 |ミッションでの合計★数が9 |コヨミ:初期レベル20 |0 |ミッションでの合計★数が10|コヨミ:スキルレベル4 |1 |ミッションでの合計★数が11|コヨミ:スキルレベル5 |0 |ミッションでの合計★数が12|コヨミ:出撃コスト-1(累積-2)|1 |ミッションでの合計★数が13|コヨミ:スキルレベル6 |0 |ミッションでの合計★数が14|コヨミ:初期レベル30 |1 |ミッションでの合計★数が15|コヨミ:スキルレベル7 |0
|ミッションでの合計★数が16|コヨミ:出撃コスト-1(累積-3)|0 |ミッションでの合計★数が17|コヨミ:スキルレベル8 |1 |ミッションでの合計★数が18|コヨミ:初期レベル40 |0 |ミッションでの合計★数が19|コヨミ:スキルレベル9 |1 |ミッションでの合計★数が20|コヨミ:出撃コスト-1(累積-4)|0 |ミッションでの合計★数が21|コヨミ:スキルレベル10 |1 |ミッションでの合計★数が22|コヨミ:出撃コスト-1(累積-5)|0 |ミッションでの合計★数が23|コヨミ:初期レベル50 |1 |ミッションでの合計★数が24|コヨミ:初期レベル60 |0 |ミッションでの合計★数が25|フロイデが仲間になる|1 |ミッションでの合計★数が26|常闇の聖霊オニキスが仲間になる|0
▼ ★獲得報酬 |floatLeft||s 条件報酬 |ミッションでの合計★数が5 |ゴールドアーマー |0 |ミッションでの合計★数が6 |魔水晶x3 |1 |ミッションでの合計★数が7 |ゴールドアーマー |0 |ミッションでの合計★数が8 |金の聖霊 |1 |ミッションでの合計★数が9 |白金の聖霊 |0 |ミッションでの合計★数が10|魔水晶x5 |1 |ミッションでの合計★数が11|プラチナアーマー |0 |ミッションでの合計★数が12|ゴールドアーマー |1 |ミッションでの合計★数が13|なし |0 |ミッションでの合計★数が14|技強化の聖霊|1 |ミッションでの合計★数が15|ゴールドアーマー |0 |floatLeft||s 条件報酬 |ミッションでの合計★数が16|プラチナアーマー |0 |ミッションでの合計★数が17|なし |1 |ミッションでの合計★数が18|なし |0 |ミッションでの合計★数が19|魔水晶x7 |1 |ミッションでの合計★数が20|なし |0 |ミッションでの合計★数が21|白金の聖霊 |1 |ミッションでの合計★数が22|プラチナアーマー |0 |ミッションでの合計★数が23|技強化の聖霊|1 |ミッションでの合計★数が24|白金の聖霊 |0 |ミッションでの合計★数が25|プラチナアーマー |1 |ミッションでの合計★数が26|聖霊女王 |0 |ミッションでの合計★数が27|技強化の聖霊|1
|ミッションでの合計★数が5 |ゴールドアーマー |0 |ミッションでの合計★数が6 |魔水晶x3 |1 |ミッションでの合計★数が7 |ゴールドアーマー |0 |ミッションでの合計★数が8 |金の聖霊 |1 |ミッションでの合計★数が9 |白金の聖霊 |0 |ミッションでの合計★数が10|魔水晶x5 |1 |ミッションでの合計★数が11|プラチナアーマー |0 |ミッションでの合計★数が12|ゴールドアーマー |1 |ミッションでの合計★数が13|なし |0 |ミッションでの合計★数が14|技強化の聖霊|1 |ミッションでの合計★数が15|ゴールドアーマー |0
|ミッションでの合計★数が16|プラチナアーマー |0 |ミッションでの合計★数が17|なし |1 |ミッションでの合計★数が18|なし |0 |ミッションでの合計★数が19|魔水晶x7 |1 |ミッションでの合計★数が20|なし |0 |ミッションでの合計★数が21|白金の聖霊 |1 |ミッションでの合計★数が22|プラチナアーマー |0 |ミッションでの合計★数が23|技強化の聖霊|1 |ミッションでの合計★数が24|白金の聖霊 |0 |ミッションでの合計★数が25|プラチナアーマー |1 |ミッションでの合計★数が26|聖霊女王 |0 |ミッションでの合計★数が27|技強化の聖霊|1
ステージ名★1の目安カリスマEXPG(★3)初期コスト出撃数ドロップ1ドロップ2ドロップ3ドロップ4スタミナライフ敵の数 |謎の門|初級|20|150|1050|10|8|~ |一般兵B【重装】[5]判定2回|BG銅の聖霊|樽ビール|-|0 |~|~|1|~|~|10|37|~|~|~|~|~|0 |方忌みの陰陽師|中級|30|200|1275|10|8|~ |BG弓武者カズハ[8]|中忍ハヤテ[8]判定2回|花束|-|0 |~|~|2|~|~|10|54|~|~|~|~|~|0 |見えざる物の怪|上級|40|250|1500|10|8|~ |BG破魔僧正フドウ[10]|BG見習い騎兵ミーシャ[10]|BG黒の聖霊|魔水晶x1|0 |~|~|3|~|~|10|57|~|~|~|~|~|0 |数多の鬼門|極級|50|300|2250|10|8|~ |BG足軽頭サノスケ[12]|BG魔女カリオペ[12]|BGプラチナアーマー|水晶|0 |~|~|5|~|~|10|36|~|~|~|~|~|0 |妖怪総大将の願い|神級|70|350|3000|10|8|~ |BG新緑の兵士フィリス[15]|BG癒し手アリサ[15]|BG白金の聖霊|魔水晶x2|0 |~|~|6|~|~|30|100|~|~|~|~|~|0 以下後半戦で追加 |桜の誘い|上級|40|270|1800|10|8|~ |BG魔導師ヴァレリー[10]|BG砲兵パーシス[10]|BG金の聖霊|極上酒|0 |~|~|4|~|~|15|49|~|~|~|~|~|0 |妖天君の罠|極級|50|300|2250|10|8|~ |BG鋼鉄の女レアン[12]|BG忍者カゲロウ[12]|BG魔法剣士リカルド[12]|魔水晶x1判定2回|0 |~|~|5|~|~|20|65|~|~|~|~|~|0 |蘇りし巨鬼|神級|100|250|1800|30|8|~ |BG金の聖霊|BG白金の聖霊|BG黒の聖霊|BG技強化の聖霊(コンプ報酬)|0 |~|~|2|~|~|30|70|~|~|~|~|~|0 |ゴブリン姫の花嫁修業|神級|70|350|3000|10|8|~ |BG魔法剣士シャルロット[15]|BG爆砲の新兵カノン[15]|BG冒険者ジェイク[15]|BG白金の聖霊|0 |~|~|6|~|~|10|60|~|~|~|~|~|0 ドロップするユニット横の[]内は入手時のLv 全アイテム・ユニット初回確定ドロップ
|謎の門|初級|20|150|1050|10|8|~ |一般兵B【重装】[5]判定2回|BG銅の聖霊|樽ビール|-|0 |~|~|1|~|~|10|37|~|~|~|~|~|0
|方忌みの陰陽師|中級|30|200|1275|10|8|~ |BG弓武者カズハ[8]|中忍ハヤテ[8]判定2回|花束|-|0 |~|~|2|~|~|10|54|~|~|~|~|~|0
|見えざる物の怪|上級|40|250|1500|10|8|~ |BG破魔僧正フドウ[10]|BG見習い騎兵ミーシャ[10]|BG黒の聖霊|魔水晶x1|0 |~|~|3|~|~|10|57|~|~|~|~|~|0
|数多の鬼門|極級|50|300|2250|10|8|~ |BG足軽頭サノスケ[12]|BG魔女カリオペ[12]|BGプラチナアーマー|水晶|0 |~|~|5|~|~|10|36|~|~|~|~|~|0
|妖怪総大将の願い|神級|70|350|3000|10|8|~ |BG新緑の兵士フィリス[15]|BG癒し手アリサ[15]|BG白金の聖霊|魔水晶x2|0 |~|~|6|~|~|30|100|~|~|~|~|~|0
|桜の誘い|上級|40|270|1800|10|8|~ |BG魔導師ヴァレリー[10]|BG砲兵パーシス[10]|BG金の聖霊|極上酒|0 |~|~|4|~|~|15|49|~|~|~|~|~|0
|妖天君の罠|極級|50|300|2250|10|8|~ |BG鋼鉄の女レアン[12]|BG忍者カゲロウ[12]|BG魔法剣士リカルド[12]|魔水晶x1判定2回|0 |~|~|5|~|~|20|65|~|~|~|~|~|0
|蘇りし巨鬼|神級|100|250|1800|30|8|~ |BG金の聖霊|BG白金の聖霊|BG黒の聖霊|BG技強化の聖霊(コンプ報酬)|0 |~|~|2|~|~|30|70|~|~|~|~|~|0
|ゴブリン姫の花嫁修業|神級|70|350|3000|10|8|~ |BG魔法剣士シャルロット[15]|BG爆砲の新兵カノン[15]|BG冒険者ジェイク[15]|BG白金の聖霊|0 |~|~|6|~|~|10|60|~|~|~|~|~|0
仮称行動タイプB{弱点特効}攻撃属性HP攻撃力防御力魔法耐性攻撃間隔備考対処法 補正 表記や補正についての説明は敵ユニットのページを参照
補正 表記や補正についての説明は敵ユニットのページを参照
第三次妖怪大戦/会話 ▼ ネタバレ注意 ▼ 1:謎の門 ▼ 1:開始時 アンナ 王子、妖怪出現の報告があったのはこの辺りです。 サイゾウ その報告ですが、本当に妖怪だったのですか? 彼奴等は拙者の祖国、東の国にしかいないはず……。 ケイティ 嘘ならむしろありがたいですが、 兵士が私に虚偽の報告を上げてきた事はありません。 見間違いという事は恐らくないでしょう。 ▼ 1:戦闘中1 モーティマ ――! な、なんでぇありゃ!? でっけー門がいきなり現れやがったぞ! サイゾウ 急に建物が現れるなどあるわけないじゃないですか。 きっと何かのカラクリであろう。 ここは拙者が調査を―― ――! よ、妖怪!? 王子、妖怪が現れました! ケイティ やはり、報告は本当だったようですね。 王子、急ぎ迎撃の準備を! ▼ 1:戦闘中2 兵士 で、伝令! 新たな門が出現しました! アンナ 陣の後方に……!? 王子、前線だけでなく 拠点の周囲にも充分警戒を! ▼ 1:終了時 サイゾウ ――せいっ! ……拙者の封妖手裏剣の前には、 妖怪など敵ではありませんね。 今ので妖怪は全てでしょうか。 アンナ ひとまず出現は止まっているようですが。 モーティマ とりあえず一安心ってところか。 けどよ、あの門は一体どういう仕掛けをしてんだ? 次から次に妖怪どもが現れやがるしよ。 ケイティ 一連の妖怪出現の報せ、全てこの門が原因だとしたら やっかいですね……。未だ門は消えていませんし、 いつ新たな妖怪がでてくるやら……。 フドウ あの門……もしかすると「鬼門」やもしれぬ。 サイゾウ き、鬼門ですと! フドウ殿、それは確かでしょうか!? 鬼門といえば、妖怪達の棲家とつながっていると言われる 異界の門ですよ!? それが、何故このような地に……。 フドウ 高位の術者であれば、鬼門を自在に開く事もできる。 かつて一度鬼門を見た事があるが、あの門とそっくり だったわ。その時は陰陽師が滅しておったがの。 アンナ 陰陽師さん…ですか。 も、もしかして、あの門、陰陽師さんでなければ、 消す事はできないのでしょうか……? フドウ もし本当に、鬼門だとすれば、 滅するには陰陽師の力を借りるしかあるまい。 サイゾウ そんな……。物の怪による都の襲撃以降、 陰陽寮の方々の行方は分からなくなっていますし、 他に方法はないのでしょうか……。 フドウ 破魔の修行をしている際、知り合った陰陽師がおる。 陰陽寮にも入らず、都務めを放棄して修行に明け暮れる 変わり者だがな。今は奴を頼るしかなかろう。 ▼ 1:終了後 (ホーム画面にて) ミコト 初めまして王子、私は陰陽師のミコトと申します。 今後ともお見知りおき頂ければと思います。 話はフドウさんより聞いています。王子達が遭逢した門、 鬼や妖怪、またその魂が住まう異界へ通じるとされる道、 鬼門とみて間違いないでしょう。 戦や飢餓、悪政等で生まれた人々の陰の気、 それにより土地の龍脈が淀んだ際ごくまれに 出現する事があります。 しかし、元々出現する事自体が珍しく幾つも同時 に出現するなどは、通常ありえない事です。 異常な事態であることは間違いないかと思われます。 地の淀んだ気をはらう事で鬼門も消失 しますが……私の流派は破邪、 妖怪退治を主とする流派。 鬼門についての心得は少なく、出現した鬼門を 封じようと試みましたが、やはり一時凌ぎ程度の 結界にしかなりませんでした。申し訳ありません。 鬼門の封印については方忌みを得意とする、 専門の流派の力を借りるしかありませんね……。 都が襲撃にあった際、陰陽寮から逃げ延びた一人ですが、 方忌みを専門とする陰陽師が知人にいます。 彼女であれば鬼門を完全に滅する事もできるでしょう。 ……彼女の力を借りるのは不本意ですが、 事態が事態ですので、そうも言っていられませんね……。 いえ、不仲という訳ではないのです。 ただ彼女と私は数少ない女陰陽師として、 長らく互いを競い合ってきた間柄。 陰陽道では絶対に負けたくないのです……! 頼りきりになる事が、少々悔しいような……稚拙な ライバル心程度ですので、気になさらないで下さい。 それでは王子、彼女の住まう村へといきましょう。 彼女は今、小さな村で都から逃げ延びた方々を 陰陽術で護っているはずです。 ▼ 2:方忌みの陰陽師 ▼ 2:開始時 ミコト こちらが陰陽師、コヨミさんが住む村です。 ソーマ 静かで落ち着いた村ですね。 道中見かけた魔物達も、村に近づくにつれ 数が減ってきたように感じます。 ミコト コヨミさんが使う陰陽術の一つですね。魔の力を 奪う霊符が各所に仕掛けられておりますので、 魔物達は近寄るのを避けているのかと。 アンナ そのような術を村中に施せるとは。きっと 陰陽師として高名な、ご立派な方なのでしょうね。 ソーマ 陰陽師さんは礼節を重んじると聞いています。 さぞ厳粛な方に違いありません、 粗相をしないよう気をつけないと……。 ミコト そんなに畏まる必要はないと思いますよ。 なにせ都務めですし、私はあの空気は あまり……と、噂をすればですか。 コヨミ ミコト〜〜〜〜っ! 久しぶり〜〜〜〜っ!! もしかしたらと思ったけど、やっぱりミコトじゃない! 急にどうしたのよ〜! もしかして私に会いに来たの!? ミコト お、お久しぶりです、コヨミさん。相変わらず お元気……すぎるようで、何よりです。あの、 抱き着くのはやめて離れて頂きたいのですが。 ソーマ えっと、この方がコヨミさん……でしょうか? コヨミ あら? あなた達は……まさかミコトのお友達!? よかった〜! 私以外のお友達もいたのね! そうだ! 良かったら家にこない? 美味しい茶菓子もあるのよ! ミコト すみませんコヨミさん、お誘いは嬉しいですが、 ゆっくりしてもいられないんです。実は―― ??? ――それでは皆さん、人の畏れを集めましょうか。 くれぐれも、村の人達に怪我させない程度に 驚かさないとですよ? 河童 へい、カスミお嬢! お嬢の手前、 無様な姿なんて見せられやせんぜ!! 燃えてきたあああぁぁぁッ!! カスミ できれば、大将って 呼んでほしいのですけども……。 コヨミ あら? あの娘達ってば……また来てるのね。 何度も来たら、みんな馴れちゃって 畏れを感じる事なんてなくなるのに……。 ミコト よ、妖怪!? いつのまに結界の中に……! コヨミ そういう質の妖なのよ。彼らの生きる糧、 「畏れ」をいつも少しだけ集めて帰っていくの。 あ、そうだミコト。少しだけあの娘たちの相手をしてくれ ないかしら。初めて戦う貴方達ならあの娘たちも 「畏れ」がすぐ手に入るし、すぐ帰っていくわよ。 ▼ 2:終了時 カスミ 充分畏れは集まりましたね。これでしばらくは、 妖怪の力を失わずにすみます。 ふふ、では皆さん帰りましょうか。 ケイティ ……行ってしまわれました。 あの、退治しなくても 本当に大丈夫なのですか? コヨミ そうねぇ……畏れは妖怪にとってご飯みたいなものでしょ。 私達もお腹が空くと辛いじゃない、驚かす程度で 集めるのなら放っておいてもいいんじゃないかしら。 陰陽師としては、退治しなきゃなのかもだけどぉ…… ……でも、あの娘達みたいな妖怪とだったら、人と 共存していく事もできるんじゃないかって思うのよねぇ。 アンナ 人と妖怪の共存……ですか。 コヨミさんはお優しい方なのですね。 コヨミ や、やっだもぉ〜! そんな面と向かって言われると 恥ずかしいじゃない! ……んもうっ! そうだ、何かお話があったのよね? 立ち話もなんだし 家に向かいながらでも聞かせてちょうだい! さ、こっちよ! ▼ 3:見えざる物の怪 ▼ 3:開始時 コヨミ ――鬼門が三つも……確かに変ねぇ〜。 ミコト はい、恐らく自然に発生したものではないかと思います。 コヨミさんなら、何か心当たりがあったりしませんか? コヨミ そうねぇ。以前、陰陽寮の術士総出で鬼門を 封じた事もあったわ。その時は東方の者じゃない、 別の国の術士が鬼門を開いてたみたいよ。 あの時の仲間がいれば詳しく判りそうだけど、 都の襲撃で陰陽寮の仲間はもう……ね。あ、でも 鬼門なら私の霊符で封じれるから安心してちょうだい! アンナ ……辛い事を思い出させてしまいすみません。 鬼門の封印、頼りにさせて頂きますね。 カスミ ……。 バシラ あれ? あそこにいるのは先ほどの カスミさん……と呼ばれてた娘ではないでしょうか。 コヨミ 変ねぇ。いつもなら畏れを集めたら しばらくは村にはこないんだけど。 畏れが足りなかったのかしら……。 仕方ないわね。ごめんなさいみんな、 また少しあの子の相手をしてあげてくれないかしら。 ▼ 3:戦闘中 バシラ 変ですね〜? カスミさんの姿が どこにも見当たりませんが…… コヨミ 危ない! 王子、伏せてっ!! 王子 ……! カスミ ……。 バシラ い、いつの間に王子の後ろに! それに今、本気で首をはねようと…… ……!? コヨミ あの娘、姿を消す事ができたのね。 ミコト 気配もなく、姿を消して近づく妖怪…… ぬらりひょんと性質が似ていますね。 バシラ 近づかれるまで姿が見えないんじゃ 弓で狙いようがないですぅ……。 ▼ 3:終了時 カスミ ――っ! あら? ここは……。 コヨミ 良かったぁ〜。目を覚ましたみたいね。 バシラ 大丈夫ですか! カスミ あれ? 陰陽師のお姉さんと……猫娘さん……? あ、畏れでしたら余ってますのでもし宜しければ……。 バシラ いりません! この間違われ方、 なんだかどこかで……。 コヨミ ねえアナタ。なんだかいつもと 様子が違ったけれど……何かあったの? カスミ それが、畏れを集め帰ってる途中だったのですが 帽子を被った方に話しかけられて…… ……すみません、そこから先の記憶はあまり。 ??? ――ごくろうだったネェ、妖怪娘。 気配を消せるオマエが、首尾よく結界を 破壊してくれたおかげでようやく村に入り込めたヨ。 ケイティ ……! 何者です!? 妖天君 ボクは華の国の仙人、十天君が一人、 妖天君。酒呑童子の気配が消えたから、 今度はボクがこの国をまとめちゃおうと思ってネ。 コヨミ 華の国の仙人……この国をまとめる……!? あのさ、ボク? 悪戯も程ほどにしないと大変な事になるわよ! あと、結界を破壊したですって!? 村全体に術を施すの、どれだけ 面倒だと思ってるの!? ケイティ コヨミさん、不用意に近づいては……! 妖天君 自分から近づいてくるとは 手間が省けたネェ! ほいっ! コヨミ う……ああ……陰の気が、 体に………………。 妖天君 ククッ! さぁて、これで鬼門を封じる厄介な 陰陽師は手中に落ちタ。ついでにそこの連中も 始末しておくかねぇ……ほほいっ! アンナ そんな! 辺り一帯に鬼門が!? 妖天君 さぁ陰陽師、ついてくるヨ……この地上を、 鬼門で埋め尽くしてやるネェ! ▼ 4:数多の鬼門 ▼ 4:開始時 落ち武者 グ……オォ……。 ▼ 4:戦闘中 兵士 ほ、報告です! 村の至る所に鬼門が出現! 鬼門より妖怪も現れ始めているとの事です! ケイティ なんという数の鬼門が……これでは コヨミさんを追う事も……! ミコト ……このままでは村に大変な被害が及びます。 まずはこの場をなんとかする事が先決です。 一時凌ぎではありますが、私は鬼門に 結界を施します。皆さんは現れた妖怪の対処を。 ……彼女が戻った際、村がなくてはきっと悲しみます。 アンナ ミコトさん……はい、その通りですね。 王子、急ぎ戦闘のご準備をお願いします! カスミ あのアンデッドは落ち武者ですね。体力が減る程に その攻撃は熾烈さを増します。カスミは村の方々を 避難させて参りますので、皆さん、どうかお気をつけて。 ▼ 4:終了時 落ち武者 グォ……ォ……。 兵士 報告! 辺りに残敵の気配はありません! 鬼門より現れた妖怪は、全て退治できたと思われます! ケイティ ご苦労様です。ですが、まんまと コヨミさんを連れ去らわれてしまいましたね。 ミコト コヨミさん……。 ヒエン 心配はご無用にござる。拙者の配下の忍に、 先程の仙人の後をつけさせております故。 直に報告がありましょうぞ。 ミコト 本当ですか! ケイティ ヒエンさん、助かりました。 これでなんとかコヨミさんの足掛かりは 途絶えずに済みましたね。 アンナ はい。ですが相手は鬼門を操る仙人。 何の用意もなく向かうのは危険に思えます。 救出するためには、しっかりとした作戦を 練る必要がありそうです。一度帰還致しましょう。 王子、お疲れ様です。 ▼ 5:妖怪総大将の願い ▼ 5:戦闘中1 カスミ お父さま……ご報告です。 お父さまが亡くなられて以降、姉さまは 立派に総大将の役目を継がれておられますよ。 カスミは表に出られぬ愛人の娘。お父さまに愛人がいたと 知れば姉さまはきっと傷つきます。この真実は胸中に止め 陰ながら姉さまをお支えしますので……どうか安らかに。 ケイティ ――こちらがぬらりひょんの没した地です。 シノ 父の最期の場所……案内頂き感謝致します。 これで父に花を手向ける事が……おや? 先客がいるようですね。 カスミ ……あら? 皆さん、お久しぶりです。 その節は大変お世話になりました。 アンナ あなたは確か……カスミさん? シノ 知り合いなのですか? カスミ ……! ね、ねえさ……あ、いえ、総大将シノ様も ご一緒だったのですね。失礼しました、カスミと申します。 しがない辺境の妖怪です……。 シノ む。見た事のない妖怪だな? 私が知らぬ妖怪などいないと思っていたが……。 まぁ良い。 お前も妖怪なら私の百鬼夜行に入らぬか? 辺境では仲間も少ないだろう。 我がぬらりひょん一家の一員として歓迎してやるぞ。 カスミ 一家の……一員……? 私がシノ様の家族になど…… ……ほ、本当によろしいのですか? シノ ああ、妖怪総大将に二言などない。 カスミ、今日からお前もぬらりひょんの、 私の家族だ! カスミ ……はい! カスミ、これより シノ様の百鬼夜行に入らせて頂きます! よろしくお願いします! 兵士 お話中のところ失礼致します! 陰陽師の方よりの 言伝です、陰の気が集まっており、鬼門の発生が 考えられるので注意せよとの……あ、あぁっ! ▼ 5:戦闘中2 シノ こんな所に鬼門とは……全く、少しは 場を弁えてほしいものだがな。気をつけろ、 中から妖怪がでてくるぞ! ……なっ!? ぬらりひょん ……ふぅむ。なるほどのぅ、鬼門が開いている間なら 地上界に肉体を再現する事も可能か……む? おぉ、そこにおるのはシノと…………なっ!? シノ 父上!? カスミ ぬらりひょん様!? シノ ち、父上は亡くなったハズでは! 一体何故ここに! ぬらりひょん な、なぁに、鬼門の集める陰の気を利用すれば、 我が肉体の再生も可能なのでやってみただけじゃ。 (あ、あれはカスミか!? なぜカスミがここに!?) カスミ ――「お初」にお目にかかります、ぬらりひょん様。 妖怪総大将シノ様の配下の妖怪、カスミと申します。 生前のぬらりひょん様のご活躍、名もなき辺境妖怪の 私も聞き及んでおりました。お会いできて光栄です。 (姉さま……すみませんカスミは嘘をつくしかありません。 私の存在を知ったら、姉さまはきっと傷つく……) ぬらりひょん ……カスミ……とやら。 百鬼夜行に入ったお前の覚悟、よう伝わった。 これからも妖怪総大将シノの手を助けてやるのじゃ。 シノ 父上がご復活なされたという事は、 妖怪総大将の座に復権なされるのでしょうか? ぬらりひょん いや、今の総大将はシノじゃ。それに現世に 留まれるのは鬼門が開いてる間のみ…… のう、人間共よ少しわしの頼みを聞いてくれんか。 ケイティ 頼みですか? ぬらりひょん うむ。そこにおるシノ、カスミと共に百鬼夜行に挑みたい。 その相手をしてもらえんか。百鬼夜行は畏れを 集めるためのもの、相手がいなくては成り立たんのでな。 シノ 父上の百鬼夜行に!? 王子、私からもぜひ お願いします! 危害を加えないと 約束させますので! アンナ ……普段お世話になっているシノさんの頼みを 無下にもできませんね。わかりました。 王子、準備をお願いします。 ▼ 5:終了時 ぬらりひょん ふむ、あっぱれじゃ。昔、百鬼夜行に参加したいと せがまれたのを思い出すわい。危険じゃからと 参加させんでおったがその心配ももうなさそうじゃ。 シノ 父上……。 カスミ ぬらりひょん様……。 ぬらりひょん ふん、だがお主らはまだまだぬらりひょんとしての力を 全く引き出せておらん。その程度では百鬼夜行を 築く所か、総大将としてもまだまだ未熟じゃ。 どれ、時間はあまり多くもないが少しばかり 稽古をつけてやろうて。カスミ、お前もじゃ! カスミ あ、ありがとうございます! シノ は、はい! 王子、我々はしばし父の元で 修行を積んで参ります。次にお会いする際には、 ぬらりひょんの真の力、必ずやお見せ致しましょう! アンナ ――ぬらりひょんさん、敵として相対していた頃とは まるで別人のようでしたね。 ケイティ 敵ではありましたが、種をまとめる立場として 果たすべき責務の為に動いてた部分もあるのでしょう。 アンナ はい。それは敵としてではなく、共に戦うという道も あったのかもしれません……シノさん達と共に、 それを実現していければよいですね。 ぬらりひょんの真の力……王子、 次に彼女達に出会うのが楽しみですね! 期待して待ちましょう! ▼ 6:桜の誘い ▼ 6:開始時 〜コヨミの村到着直後の時の事〜 コヨミ みんな〜、おちょこは ちゃんと行き渡ったみたいね〜! それじゃぁ行くわよぉ〜! かんぱぁ〜いっ!! ロイ ――ふむ……これは……しっかりとした香りの奥に 確かな味わい、それでいて飲みやすく…… ……良い酒ですな。 モーティマ 確かに美味いけどよぉ。こんなちまちました 飲み方より、俺はもっとグァーっ! っといきてぇぜ! おい、じゃんじゃん持ってきやがれ!! 山賊 へいっ! コヨミ んもぅ、風情ってものが判ってないわねぇ〜! ……あら? ちょっとミコト〜! ミコトもこっちで皆と飲みましょ〜! ミコト いえ、私はお酒は飲みませんので。 ……それにしても本当に見事な桜です。 本来であれば、五穀豊穣の良き年となったことでしょう。 復活した魔物達により、今では 満足に米を作ることすら叶いませんが……。 コヨミ もぅ、そんなに暗い顔しないの! 民を良き方へと導くのが、陰陽師の役目でしょ。 私達が暗い顔してちゃ、みんな不安になるわよ! こんな時だからこそ、たまには息抜きも必要よ! ミコトも張りつめすぎないように……ね? 兵士 ――お、お花見中の所失礼致します! 桜の姿をした魔物が出現しました! コヨミ えぇ〜!? 魔除けの霊符を貼っておいたはずなのに、 一体どういうことよぉ〜!! アンナ 王子、魔物の付近に泥酔した兵が 取り残されているようです。急ぎ救援を! ▼ 6:終了時 ミコト なんとか魔物は掃討できたようですね。 コヨミ おかしいわねぇ〜。 魔除けの霊符はちゃんと…… ……って、あら? おかしいわねぇ。 ケイティ どうかなさいましたか? コヨミ 霊符がはがれちゃってるのよ……全く、 誰がこんな事したのかしら。 ケイティ ……剥がした人は正直に 名乗り出てください。 モーティマ お、俺じゃねぇよ! 兵士 自分も違います! ロイ 私も覚えがありませんね。 王子 …………。 アンナ 王子、このような時にも黙っていたら 犯人にされちゃいますよ! しっかり意思表示しませんと! コヨミ んもぉ〜! ……なんて、まぁ別にいいわよ。 折角のお酒の席、細かい事は言いっこなし! 今日は皆で楽しくやるんだからぁ〜! それじゃ、気を取り直して お花見の続きといきましょうか! かんぱ〜いっ!! ▼ 7:妖天君の罠 ▼ 7:開始時 ヒエン 主、妖天君が向かったのは あちらの方角……どうやら 都に向かっている様でござる。 ケイティ 妖天君といいましたか。各地で鬼門が 出現していたのは、彼の仕業のようですね。 ミコト 鬼門を封じる事が出来るコヨミさんを狙ったのは 分かります。ですが、そのまま連れ去ってしまうとは。 妖天君、一体何を企んでるのでしょう……。 兵士 伝令、前方より妖怪の群れが接近中との事! アンナ 王子、戦闘のご準備をお願いします! ▼ 7:戦闘中 兵士 報告! 戦場に鬼門が発生! コヨミ …………。 アンナ あれは……コヨミさん! 良かった無事だったのですね! ヒエン お待ちくだされアンナ殿! 何やら 様子がおかしいようでござる! コヨミ 臨……滅……邪……葬……! レアン い、一体何を……ぐッ…… 力が……抜けて……! ミコト コヨミさんの身から感じる陰の気……妖天君に 完全に操られてしまっているようです。 アンナ ……この場は一旦、戦ってコヨミさんを 無力化するしかなさそうですね。 ミコト コヨミさんの使う霊符術は、 攻撃への耐性を奪います。 皆さんどうかお気をつけください! ▼ 7:終了時 ケイティ 妖怪は全て倒しましたが…… ……コヨミさんの姿は見当たりませんね。 アンナ コヨミさんが鬼門の奥へと姿を消すのを見ました。 あの先は一体どこに繋がっているのでしょうか……。 ヒエン お話中の所失礼。配下の忍より 妖天君、それとコヨミ殿が都に現れたとの 報告でござる。 ケイティ ……先ほどまでこちらにいたのに……どうやら 鬼門を通り移動をしているようですね。 モーティマ っつーことはよ、あれを通れば 俺達もすぐ都へ行けるんじゃねーのか!? ミコト ……やめておいたほうが良いかと。 鬼門を通っての移動など、聞いた事がありません。 恐らくはあの仙人の力あっての事でしょう。 アンナ 急ぎコヨミさんを救い出さなければ。 王子、都へと急ぎましょう! ▼ 8:蘇りし巨鬼 ▼ 8:開始時 妖天君 ――さぁ陰陽師、その命尽き果てるまで、 鬼門に力を注ぎ続けるといいヨ! コヨミ う……ぁ………ぁぁ………ッ! ミコト ――コヨミさん! アリサ 酷い、あんなに衰弱しているなんて……。 王子、このままではコヨミさんの命が……! 妖天君 ほほっ、良い所に来たネェ。ちょうど 極鬼門が完成した所だヨ! あとはヤツの魂パクを使えば……ほいっ! ▼ 8:戦闘中1 モーティマ な、なんでぇあのばかでっけぇ鬼門は…… ……げ、げげぇっ! あいつは!? 酒呑童子 ……。 ケイティ や、奴は……ま、間違いありません、 あれは紛れもなく、酒呑童子です!! 妖天君 ふふ、驚いたかイ? 力が弱まっていたとはいえ、 酒呑童子の魂パクを操るのは、 ボクの落魂陣でもなかなか苦労したヨ。 そこの陰陽師のお陰だネェ。その力、死ぬまで ボクの為に役立ててもらうヨ。 モーティマ ……は、はんっ! 酒呑童子がなんだってんだ! 一度倒した相手だ、 何度でもぶっ倒してやんぜ! 妖天君 へぇ、驚いタ。酒呑童子の気が弱まったのは お前達のおかげだったのカ……仙人でもない 人間のくせに、よくやるネェ。 でも、ボクの落魂陣は魂パクを操るだけじゃなく、 こんな事もできるんだヨ……ほほいっ! ▼ 8:戦闘中2 ケイティ ば、馬鹿な!? 酒呑童子が……あんなに……っ!! 妖天君 落魂陣の力を使えば、 操った魂パクを分割して、 分身を作り出すことも可能だヨ。ホホっ! モーティマ 冗談だろ、一体でもやべぇ相手 だってのによ……さ、流石に 逃げるしかねーだろ!? ミコト ……あの巨鬼、確かに大きな気を放ってはいますが、 一体の持つ気の強さはそこまででもないようです。 恐らく、魂パクを分割したからでしょう。 アンナ ……勝機はあるかもしれませんね。 ここで逃げてはコヨミさんも都も無事では済みません。 王子、戦いのご準備をお願いします! ▼ 8:戦闘中3 妖天君 中々やるねぇ……陰陽師、 もっと力を込めるといいヨ! レアン くっ……また力が……。これでは、 敵の攻撃を受けきれない……っ! ミコト ……以前よりも強力な霊符術……! このままでは本当にコヨミさんの命が危ない……! ▼ 8:終了時 妖天君 分身とは言え、まさか酒呑童子を倒しちゃうとは 驚いたネェ。東の国を支配するには少々準備が 必要のようだネ……君達の顔、憶えておくヨ。 モーティマ てめぇ、待ちやがれ!! ケイティ お待ちくださいモーティマさん! 鬼門に逃げたヤツを追うのは危険です! アンナ 妖天君も気になりますが、それよりも今は…… ミコト コヨミさん! しっかりしてください、コヨミさん!! アリサ すぐに治癒の魔法をかけますので! 癒しの奇跡よ……! コヨミ …………ぅう……。 頭が痛い……。ここは一体……。 アンナ 良かった! 気が付きました! ミコト コヨミさんっ!! コヨミ あら? ミコト……それに皆さんも。 ……なんとなくだけど思い出してきたわ。 皆に散々迷惑かけちゃったみたいね……。 ミコト 全ての元凶は妖天君です。 コヨミさん、今はゆっくりと休んでください。 コヨミ ありがと……でも、あの鬼門を放っておく訳にも いかないでしょ。この始末はちゃんと私がつけなきゃ! あんな鬼門さっさと消しちゃうんだから……つッ! ミコト コヨミさん、そのような体で無茶しないでください! 私の結界で時間を稼ぎますので今は―― コヨミ ――んもうっ! そういう訳には行かないのっ! 大切な親友でライバルの前よ、 無様な恰好なんて……見せられないじゃない。 いつも何でも一人でやっちゃうあなたが私を 頼りに来てくれて、すっごくうれしかったんだからね。 恰好くらいつけさせてちょうだい! ミコト ですが……。 コヨミ ……でも、すっかり力を使っちゃったから、 私一人の力じゃ鬼門を完全に封印するのは 難しそうねぇ……。 そうだミコト、貴方も手伝ってちょうだい! 二人でだったら、あんな鬼門の封印楽勝よ! さぁ早く! 早速あの鬼門からいくわよぉ〜!! ミコト ち、ちょっと、コヨミさん分かりましたから、 袖を引っ張らないでください! それと……本当に無理しないでくださいね……。 アンナ ……お二人に任せておけばひとまず 鬼門は大丈夫そうですね。コヨミさん、 無事に戻って本当に何よりです……。 王子も激戦でお疲れでしょう。 ゆっくり休まれて下さい、お疲れ様でした。 ▼ 8:終了後 (ホーム画面にて) コヨミ 王子〜〜〜〜っ! 久しぶり〜〜〜〜っ! 以前は世話になったわね! あの時のお礼を言ってなかったから、 改めて言いに来たのよ! ありがとぉ〜! ミコトってば、私が寝込んでるときは ずっと看病してくれてた癖に、快復したらすぐ 修行に行っちゃったのよ! 酷いと思わない!? あの子ってば昔っからそうなのよぉ〜! 子供の頃は妹みたいに私に懐いてたんだけどねぇ。 懐かしいわぁ〜…… ……ってごめんなさい、 昔話をしにきたんじゃなかったわね! 私はこれからも村を守らないといけないけども、 もし何かあれば呼んでちょうだい。 いつでも力になるわ! あの仙人、妖天君でしたっけ? アイツがまたいつ 現れるかも判らないしね。 鬼門の事だったら私に任せてちょうだい! それじゃ王子、これからもよろしく頼むわね! 私の陰陽道で、あなたの厄を払ってみせるから! ▼ 9:ゴブリン姫の花嫁修業 ▼ 9:開始時 ゴブリンクイーン ――さぁ娘たち。将来私のように立派な 女王になるためにも、しっかり花嫁修業に励みなさい。 今日の修行は……操り術よ! ゴブリンプリンセス長女 お母様。操り術でしたら私はとっくに マスターしてるわ。誰だって操って見せるわよ。 ゴブリンプリンセス次女 私も頑張りますので、 お母さま、見ていてください! ……三女、貴方もしっかりやるのよ! ゴブリンプリンセス三女 もちろんです! ゴブリンクイーン 流石私の娘たち、その意気よ。あら、ちょうど 私達の姿に釣られた馬鹿な人間達がやってきたみたいね。 さぁ、あの中から操る相手を選んでらっしゃい。 ゴブリンプリンセス長女 そうねぇ……私はあの男にしようかしら。 ふふ、中々良い男じゃないの。 ゴブリンプリンセス次女 流石お姉さま、お目が高いですわ。それじゃ私は あの小さい娘にしますわ……一生懸命大砲なんて 担いじゃって……いじめ甲斐がありそうねぇ。 ゴブリンプリンセス三女 それでは私は……あの操りやすそうな 魔法剣士の娘にしますね。 操りやすそうですし。 ゴブリンクイーン 皆決めたようね。それじゃ、 あなた達の実力を見せてちょうだい! ▼ 9:終了時 ケイティ 皆さん、目を覚ましてください! シャルロット は、私は何を!? カノン あれ、私一体どうしちゃって……。 ジェイク さあ行こう皆! 世界が俺達を待って…… ん? ここは……どこだ? ゴブリンクイーン あっさりと洗脳が解けちゃうなんて。 三人とも、まだまだ未熟ねぇ。 ゴブリンプリンセス長女 ごめんなさぁーい。良い男だったからある程度は 自我を残した方が面白そうだったから……その分 操りが甘くなっちゃったみたいねぇ。 ゴブリンプリンセス次女 ごめんなさいですわ。もっとお母さまに近づけるよう 努力致しますので……三女、貴方もよ! もっともっと頑張りなさい! ゴブリンプリンセス三女 あんなに操りやすそうな相手でしたのに……。 私はまだまだですね。もっと精進致します。 ゴブリンクイーン しょうがない娘たちねぇ……まぁいいわ、 これからもっともっと上手になって行けば いいだけですもの。次はもっと頑張りましょうね。 さあ、今日はもう帰りましょうか。 ……貴方達、さっさと 騎獣の用意をなさい! ゴブリン ギャギャッ! ヨウイ! ヨウイ! アンナ ――ゴブリンクイーンの娘達……彼女達も 操り術が使えるようですね。今後も注意しておく 必要がありそうですね、王子。 編集
アンナ
王子、妖怪出現の報告があったのはこの辺りです。
サイゾウ
その報告ですが、本当に妖怪だったのですか? 彼奴等は拙者の祖国、東の国にしかいないはず……。
ケイティ
嘘ならむしろありがたいですが、 兵士が私に虚偽の報告を上げてきた事はありません。 見間違いという事は恐らくないでしょう。
モーティマ
――! な、なんでぇありゃ!? でっけー門がいきなり現れやがったぞ!
急に建物が現れるなどあるわけないじゃないですか。 きっと何かのカラクリであろう。 ここは拙者が調査を―― ――! よ、妖怪!? 王子、妖怪が現れました!
やはり、報告は本当だったようですね。 王子、急ぎ迎撃の準備を!
兵士
で、伝令! 新たな門が出現しました!
陣の後方に……!? 王子、前線だけでなく 拠点の周囲にも充分警戒を!
――せいっ! ……拙者の封妖手裏剣の前には、 妖怪など敵ではありませんね。 今ので妖怪は全てでしょうか。
ひとまず出現は止まっているようですが。
とりあえず一安心ってところか。 けどよ、あの門は一体どういう仕掛けをしてんだ? 次から次に妖怪どもが現れやがるしよ。
一連の妖怪出現の報せ、全てこの門が原因だとしたら やっかいですね……。未だ門は消えていませんし、 いつ新たな妖怪がでてくるやら……。
フドウ
あの門……もしかすると「鬼門」やもしれぬ。
き、鬼門ですと! フドウ殿、それは確かでしょうか!? 鬼門といえば、妖怪達の棲家とつながっていると言われる 異界の門ですよ!? それが、何故このような地に……。
高位の術者であれば、鬼門を自在に開く事もできる。 かつて一度鬼門を見た事があるが、あの門とそっくり だったわ。その時は陰陽師が滅しておったがの。
陰陽師さん…ですか。 も、もしかして、あの門、陰陽師さんでなければ、 消す事はできないのでしょうか……?
もし本当に、鬼門だとすれば、 滅するには陰陽師の力を借りるしかあるまい。
そんな……。物の怪による都の襲撃以降、 陰陽寮の方々の行方は分からなくなっていますし、 他に方法はないのでしょうか……。
破魔の修行をしている際、知り合った陰陽師がおる。 陰陽寮にも入らず、都務めを放棄して修行に明け暮れる 変わり者だがな。今は奴を頼るしかなかろう。
ミコト
初めまして王子、私は陰陽師のミコトと申します。 今後ともお見知りおき頂ければと思います。 話はフドウさんより聞いています。王子達が遭逢した門、 鬼や妖怪、またその魂が住まう異界へ通じるとされる道、 鬼門とみて間違いないでしょう。 戦や飢餓、悪政等で生まれた人々の陰の気、 それにより土地の龍脈が淀んだ際ごくまれに 出現する事があります。 しかし、元々出現する事自体が珍しく幾つも同時 に出現するなどは、通常ありえない事です。 異常な事態であることは間違いないかと思われます。 地の淀んだ気をはらう事で鬼門も消失 しますが……私の流派は破邪、 妖怪退治を主とする流派。 鬼門についての心得は少なく、出現した鬼門を 封じようと試みましたが、やはり一時凌ぎ程度の 結界にしかなりませんでした。申し訳ありません。 鬼門の封印については方忌みを得意とする、 専門の流派の力を借りるしかありませんね……。 都が襲撃にあった際、陰陽寮から逃げ延びた一人ですが、 方忌みを専門とする陰陽師が知人にいます。 彼女であれば鬼門を完全に滅する事もできるでしょう。 ……彼女の力を借りるのは不本意ですが、 事態が事態ですので、そうも言っていられませんね……。 いえ、不仲という訳ではないのです。 ただ彼女と私は数少ない女陰陽師として、 長らく互いを競い合ってきた間柄。 陰陽道では絶対に負けたくないのです……! 頼りきりになる事が、少々悔しいような……稚拙な ライバル心程度ですので、気になさらないで下さい。 それでは王子、彼女の住まう村へといきましょう。 彼女は今、小さな村で都から逃げ延びた方々を 陰陽術で護っているはずです。
こちらが陰陽師、コヨミさんが住む村です。
ソーマ
静かで落ち着いた村ですね。 道中見かけた魔物達も、村に近づくにつれ 数が減ってきたように感じます。
コヨミさんが使う陰陽術の一つですね。魔の力を 奪う霊符が各所に仕掛けられておりますので、 魔物達は近寄るのを避けているのかと。
そのような術を村中に施せるとは。きっと 陰陽師として高名な、ご立派な方なのでしょうね。
陰陽師さんは礼節を重んじると聞いています。 さぞ厳粛な方に違いありません、 粗相をしないよう気をつけないと……。
そんなに畏まる必要はないと思いますよ。 なにせ都務めですし、私はあの空気は あまり……と、噂をすればですか。
コヨミ
ミコト〜〜〜〜っ! 久しぶり〜〜〜〜っ!! もしかしたらと思ったけど、やっぱりミコトじゃない! 急にどうしたのよ〜! もしかして私に会いに来たの!?
お、お久しぶりです、コヨミさん。相変わらず お元気……すぎるようで、何よりです。あの、 抱き着くのはやめて離れて頂きたいのですが。
えっと、この方がコヨミさん……でしょうか?
あら? あなた達は……まさかミコトのお友達!? よかった〜! 私以外のお友達もいたのね! そうだ! 良かったら家にこない? 美味しい茶菓子もあるのよ!
すみませんコヨミさん、お誘いは嬉しいですが、 ゆっくりしてもいられないんです。実は――
???
――それでは皆さん、人の畏れを集めましょうか。 くれぐれも、村の人達に怪我させない程度に 驚かさないとですよ?
河童
へい、カスミお嬢! お嬢の手前、 無様な姿なんて見せられやせんぜ!! 燃えてきたあああぁぁぁッ!!
カスミ
できれば、大将って 呼んでほしいのですけども……。
あら? あの娘達ってば……また来てるのね。 何度も来たら、みんな馴れちゃって 畏れを感じる事なんてなくなるのに……。
よ、妖怪!? いつのまに結界の中に……!
そういう質の妖なのよ。彼らの生きる糧、 「畏れ」をいつも少しだけ集めて帰っていくの。 あ、そうだミコト。少しだけあの娘たちの相手をしてくれ ないかしら。初めて戦う貴方達ならあの娘たちも 「畏れ」がすぐ手に入るし、すぐ帰っていくわよ。
充分畏れは集まりましたね。これでしばらくは、 妖怪の力を失わずにすみます。 ふふ、では皆さん帰りましょうか。
……行ってしまわれました。 あの、退治しなくても 本当に大丈夫なのですか?
そうねぇ……畏れは妖怪にとってご飯みたいなものでしょ。 私達もお腹が空くと辛いじゃない、驚かす程度で 集めるのなら放っておいてもいいんじゃないかしら。 陰陽師としては、退治しなきゃなのかもだけどぉ…… ……でも、あの娘達みたいな妖怪とだったら、人と 共存していく事もできるんじゃないかって思うのよねぇ。
人と妖怪の共存……ですか。 コヨミさんはお優しい方なのですね。
や、やっだもぉ〜! そんな面と向かって言われると 恥ずかしいじゃない! ……んもうっ! そうだ、何かお話があったのよね? 立ち話もなんだし 家に向かいながらでも聞かせてちょうだい! さ、こっちよ!
――鬼門が三つも……確かに変ねぇ〜。
はい、恐らく自然に発生したものではないかと思います。 コヨミさんなら、何か心当たりがあったりしませんか?
そうねぇ。以前、陰陽寮の術士総出で鬼門を 封じた事もあったわ。その時は東方の者じゃない、 別の国の術士が鬼門を開いてたみたいよ。 あの時の仲間がいれば詳しく判りそうだけど、 都の襲撃で陰陽寮の仲間はもう……ね。あ、でも 鬼門なら私の霊符で封じれるから安心してちょうだい!
……辛い事を思い出させてしまいすみません。 鬼門の封印、頼りにさせて頂きますね。
……。
バシラ
あれ? あそこにいるのは先ほどの カスミさん……と呼ばれてた娘ではないでしょうか。
変ねぇ。いつもなら畏れを集めたら しばらくは村にはこないんだけど。 畏れが足りなかったのかしら……。 仕方ないわね。ごめんなさいみんな、 また少しあの子の相手をしてあげてくれないかしら。
変ですね〜? カスミさんの姿が どこにも見当たりませんが……
危ない! 王子、伏せてっ!!
王子
……!
い、いつの間に王子の後ろに! それに今、本気で首をはねようと…… ……!?
あの娘、姿を消す事ができたのね。
気配もなく、姿を消して近づく妖怪…… ぬらりひょんと性質が似ていますね。
近づかれるまで姿が見えないんじゃ 弓で狙いようがないですぅ……。
――っ! あら? ここは……。
良かったぁ〜。目を覚ましたみたいね。
大丈夫ですか!
あれ? 陰陽師のお姉さんと……猫娘さん……? あ、畏れでしたら余ってますのでもし宜しければ……。
いりません! この間違われ方、 なんだかどこかで……。
ねえアナタ。なんだかいつもと 様子が違ったけれど……何かあったの?
それが、畏れを集め帰ってる途中だったのですが 帽子を被った方に話しかけられて…… ……すみません、そこから先の記憶はあまり。
――ごくろうだったネェ、妖怪娘。 気配を消せるオマエが、首尾よく結界を 破壊してくれたおかげでようやく村に入り込めたヨ。
……! 何者です!?
妖天君
ボクは華の国の仙人、十天君が一人、 妖天君。酒呑童子の気配が消えたから、 今度はボクがこの国をまとめちゃおうと思ってネ。
華の国の仙人……この国をまとめる……!? あのさ、ボク? 悪戯も程ほどにしないと大変な事になるわよ! あと、結界を破壊したですって!? 村全体に術を施すの、どれだけ 面倒だと思ってるの!?
コヨミさん、不用意に近づいては……!
自分から近づいてくるとは 手間が省けたネェ! ほいっ!
う……ああ……陰の気が、 体に………………。
ククッ! さぁて、これで鬼門を封じる厄介な 陰陽師は手中に落ちタ。ついでにそこの連中も 始末しておくかねぇ……ほほいっ!
そんな! 辺り一帯に鬼門が!?
さぁ陰陽師、ついてくるヨ……この地上を、 鬼門で埋め尽くしてやるネェ!
落ち武者
グ……オォ……。
ほ、報告です! 村の至る所に鬼門が出現! 鬼門より妖怪も現れ始めているとの事です!
なんという数の鬼門が……これでは コヨミさんを追う事も……!
……このままでは村に大変な被害が及びます。 まずはこの場をなんとかする事が先決です。 一時凌ぎではありますが、私は鬼門に 結界を施します。皆さんは現れた妖怪の対処を。 ……彼女が戻った際、村がなくてはきっと悲しみます。
ミコトさん……はい、その通りですね。 王子、急ぎ戦闘のご準備をお願いします!
あのアンデッドは落ち武者ですね。体力が減る程に その攻撃は熾烈さを増します。カスミは村の方々を 避難させて参りますので、皆さん、どうかお気をつけて。
グォ……ォ……。
報告! 辺りに残敵の気配はありません! 鬼門より現れた妖怪は、全て退治できたと思われます!
ご苦労様です。ですが、まんまと コヨミさんを連れ去らわれてしまいましたね。
コヨミさん……。
ヒエン
心配はご無用にござる。拙者の配下の忍に、 先程の仙人の後をつけさせております故。 直に報告がありましょうぞ。
本当ですか!
ヒエンさん、助かりました。 これでなんとかコヨミさんの足掛かりは 途絶えずに済みましたね。
はい。ですが相手は鬼門を操る仙人。 何の用意もなく向かうのは危険に思えます。 救出するためには、しっかりとした作戦を 練る必要がありそうです。一度帰還致しましょう。 王子、お疲れ様です。
お父さま……ご報告です。 お父さまが亡くなられて以降、姉さまは 立派に総大将の役目を継がれておられますよ。 カスミは表に出られぬ愛人の娘。お父さまに愛人がいたと 知れば姉さまはきっと傷つきます。この真実は胸中に止め 陰ながら姉さまをお支えしますので……どうか安らかに。
――こちらがぬらりひょんの没した地です。
シノ
父の最期の場所……案内頂き感謝致します。 これで父に花を手向ける事が……おや? 先客がいるようですね。
……あら? 皆さん、お久しぶりです。 その節は大変お世話になりました。
あなたは確か……カスミさん?
知り合いなのですか?
……! ね、ねえさ……あ、いえ、総大将シノ様も ご一緒だったのですね。失礼しました、カスミと申します。 しがない辺境の妖怪です……。
む。見た事のない妖怪だな? 私が知らぬ妖怪などいないと思っていたが……。 まぁ良い。 お前も妖怪なら私の百鬼夜行に入らぬか? 辺境では仲間も少ないだろう。 我がぬらりひょん一家の一員として歓迎してやるぞ。
一家の……一員……? 私がシノ様の家族になど…… ……ほ、本当によろしいのですか?
ああ、妖怪総大将に二言などない。 カスミ、今日からお前もぬらりひょんの、 私の家族だ!
……はい! カスミ、これより シノ様の百鬼夜行に入らせて頂きます! よろしくお願いします!
お話中のところ失礼致します! 陰陽師の方よりの 言伝です、陰の気が集まっており、鬼門の発生が 考えられるので注意せよとの……あ、あぁっ!
こんな所に鬼門とは……全く、少しは 場を弁えてほしいものだがな。気をつけろ、 中から妖怪がでてくるぞ! ……なっ!?
ぬらりひょん
……ふぅむ。なるほどのぅ、鬼門が開いている間なら 地上界に肉体を再現する事も可能か……む? おぉ、そこにおるのはシノと…………なっ!?
父上!?
ぬらりひょん様!?
ち、父上は亡くなったハズでは! 一体何故ここに!
な、なぁに、鬼門の集める陰の気を利用すれば、 我が肉体の再生も可能なのでやってみただけじゃ。 (あ、あれはカスミか!? なぜカスミがここに!?)
――「お初」にお目にかかります、ぬらりひょん様。 妖怪総大将シノ様の配下の妖怪、カスミと申します。 生前のぬらりひょん様のご活躍、名もなき辺境妖怪の 私も聞き及んでおりました。お会いできて光栄です。 (姉さま……すみませんカスミは嘘をつくしかありません。 私の存在を知ったら、姉さまはきっと傷つく……)
……カスミ……とやら。 百鬼夜行に入ったお前の覚悟、よう伝わった。 これからも妖怪総大将シノの手を助けてやるのじゃ。
父上がご復活なされたという事は、 妖怪総大将の座に復権なされるのでしょうか?
いや、今の総大将はシノじゃ。それに現世に 留まれるのは鬼門が開いてる間のみ…… のう、人間共よ少しわしの頼みを聞いてくれんか。
頼みですか?
うむ。そこにおるシノ、カスミと共に百鬼夜行に挑みたい。 その相手をしてもらえんか。百鬼夜行は畏れを 集めるためのもの、相手がいなくては成り立たんのでな。
父上の百鬼夜行に!? 王子、私からもぜひ お願いします! 危害を加えないと 約束させますので!
……普段お世話になっているシノさんの頼みを 無下にもできませんね。わかりました。 王子、準備をお願いします。
ふむ、あっぱれじゃ。昔、百鬼夜行に参加したいと せがまれたのを思い出すわい。危険じゃからと 参加させんでおったがその心配ももうなさそうじゃ。
父上……。
ぬらりひょん様……。
ふん、だがお主らはまだまだぬらりひょんとしての力を 全く引き出せておらん。その程度では百鬼夜行を 築く所か、総大将としてもまだまだ未熟じゃ。 どれ、時間はあまり多くもないが少しばかり 稽古をつけてやろうて。カスミ、お前もじゃ!
あ、ありがとうございます!
は、はい! 王子、我々はしばし父の元で 修行を積んで参ります。次にお会いする際には、 ぬらりひょんの真の力、必ずやお見せ致しましょう!
――ぬらりひょんさん、敵として相対していた頃とは まるで別人のようでしたね。
敵ではありましたが、種をまとめる立場として 果たすべき責務の為に動いてた部分もあるのでしょう。
はい。それは敵としてではなく、共に戦うという道も あったのかもしれません……シノさん達と共に、 それを実現していければよいですね。 ぬらりひょんの真の力……王子、 次に彼女達に出会うのが楽しみですね! 期待して待ちましょう!
〜コヨミの村到着直後の時の事〜
みんな〜、おちょこは ちゃんと行き渡ったみたいね〜! それじゃぁ行くわよぉ〜! かんぱぁ〜いっ!!
ロイ
――ふむ……これは……しっかりとした香りの奥に 確かな味わい、それでいて飲みやすく…… ……良い酒ですな。
確かに美味いけどよぉ。こんなちまちました 飲み方より、俺はもっとグァーっ! っといきてぇぜ! おい、じゃんじゃん持ってきやがれ!!
山賊
へいっ!
んもぅ、風情ってものが判ってないわねぇ〜! ……あら? ちょっとミコト〜! ミコトもこっちで皆と飲みましょ〜!
いえ、私はお酒は飲みませんので。 ……それにしても本当に見事な桜です。 本来であれば、五穀豊穣の良き年となったことでしょう。 復活した魔物達により、今では 満足に米を作ることすら叶いませんが……。
もぅ、そんなに暗い顔しないの! 民を良き方へと導くのが、陰陽師の役目でしょ。 私達が暗い顔してちゃ、みんな不安になるわよ! こんな時だからこそ、たまには息抜きも必要よ! ミコトも張りつめすぎないように……ね?
――お、お花見中の所失礼致します! 桜の姿をした魔物が出現しました!
えぇ〜!? 魔除けの霊符を貼っておいたはずなのに、 一体どういうことよぉ〜!!
王子、魔物の付近に泥酔した兵が 取り残されているようです。急ぎ救援を!
なんとか魔物は掃討できたようですね。
おかしいわねぇ〜。 魔除けの霊符はちゃんと…… ……って、あら? おかしいわねぇ。
どうかなさいましたか?
霊符がはがれちゃってるのよ……全く、 誰がこんな事したのかしら。
……剥がした人は正直に 名乗り出てください。
お、俺じゃねぇよ!
自分も違います!
私も覚えがありませんね。
…………。
王子、このような時にも黙っていたら 犯人にされちゃいますよ! しっかり意思表示しませんと!
んもぉ〜! ……なんて、まぁ別にいいわよ。 折角のお酒の席、細かい事は言いっこなし! 今日は皆で楽しくやるんだからぁ〜! それじゃ、気を取り直して お花見の続きといきましょうか! かんぱ〜いっ!!
主、妖天君が向かったのは あちらの方角……どうやら 都に向かっている様でござる。
妖天君といいましたか。各地で鬼門が 出現していたのは、彼の仕業のようですね。
鬼門を封じる事が出来るコヨミさんを狙ったのは 分かります。ですが、そのまま連れ去ってしまうとは。 妖天君、一体何を企んでるのでしょう……。
伝令、前方より妖怪の群れが接近中との事!
王子、戦闘のご準備をお願いします!
報告! 戦場に鬼門が発生!
あれは……コヨミさん! 良かった無事だったのですね!
お待ちくだされアンナ殿! 何やら 様子がおかしいようでござる!
臨……滅……邪……葬……!
レアン
い、一体何を……ぐッ…… 力が……抜けて……!
コヨミさんの身から感じる陰の気……妖天君に 完全に操られてしまっているようです。
……この場は一旦、戦ってコヨミさんを 無力化するしかなさそうですね。
コヨミさんの使う霊符術は、 攻撃への耐性を奪います。 皆さんどうかお気をつけください!
妖怪は全て倒しましたが…… ……コヨミさんの姿は見当たりませんね。
コヨミさんが鬼門の奥へと姿を消すのを見ました。 あの先は一体どこに繋がっているのでしょうか……。
お話中の所失礼。配下の忍より 妖天君、それとコヨミ殿が都に現れたとの 報告でござる。
……先ほどまでこちらにいたのに……どうやら 鬼門を通り移動をしているようですね。
っつーことはよ、あれを通れば 俺達もすぐ都へ行けるんじゃねーのか!?
……やめておいたほうが良いかと。 鬼門を通っての移動など、聞いた事がありません。 恐らくはあの仙人の力あっての事でしょう。
急ぎコヨミさんを救い出さなければ。 王子、都へと急ぎましょう!
――さぁ陰陽師、その命尽き果てるまで、 鬼門に力を注ぎ続けるといいヨ!
う……ぁ………ぁぁ………ッ!
――コヨミさん!
アリサ
酷い、あんなに衰弱しているなんて……。 王子、このままではコヨミさんの命が……!
ほほっ、良い所に来たネェ。ちょうど 極鬼門が完成した所だヨ! あとはヤツの魂パクを使えば……ほいっ!
な、なんでぇあのばかでっけぇ鬼門は…… ……げ、げげぇっ! あいつは!?
酒呑童子
や、奴は……ま、間違いありません、 あれは紛れもなく、酒呑童子です!!
ふふ、驚いたかイ? 力が弱まっていたとはいえ、 酒呑童子の魂パクを操るのは、 ボクの落魂陣でもなかなか苦労したヨ。 そこの陰陽師のお陰だネェ。その力、死ぬまで ボクの為に役立ててもらうヨ。
……は、はんっ! 酒呑童子がなんだってんだ! 一度倒した相手だ、 何度でもぶっ倒してやんぜ!
へぇ、驚いタ。酒呑童子の気が弱まったのは お前達のおかげだったのカ……仙人でもない 人間のくせに、よくやるネェ。 でも、ボクの落魂陣は魂パクを操るだけじゃなく、 こんな事もできるんだヨ……ほほいっ!
ば、馬鹿な!? 酒呑童子が……あんなに……っ!!
落魂陣の力を使えば、 操った魂パクを分割して、 分身を作り出すことも可能だヨ。ホホっ!
冗談だろ、一体でもやべぇ相手 だってのによ……さ、流石に 逃げるしかねーだろ!?
……あの巨鬼、確かに大きな気を放ってはいますが、 一体の持つ気の強さはそこまででもないようです。 恐らく、魂パクを分割したからでしょう。
……勝機はあるかもしれませんね。 ここで逃げてはコヨミさんも都も無事では済みません。 王子、戦いのご準備をお願いします!
中々やるねぇ……陰陽師、 もっと力を込めるといいヨ!
くっ……また力が……。これでは、 敵の攻撃を受けきれない……っ!
……以前よりも強力な霊符術……! このままでは本当にコヨミさんの命が危ない……!
分身とは言え、まさか酒呑童子を倒しちゃうとは 驚いたネェ。東の国を支配するには少々準備が 必要のようだネ……君達の顔、憶えておくヨ。
てめぇ、待ちやがれ!!
お待ちくださいモーティマさん! 鬼門に逃げたヤツを追うのは危険です!
妖天君も気になりますが、それよりも今は……
コヨミさん! しっかりしてください、コヨミさん!!
すぐに治癒の魔法をかけますので! 癒しの奇跡よ……!
…………ぅう……。 頭が痛い……。ここは一体……。
良かった! 気が付きました!
コヨミさんっ!!
あら? ミコト……それに皆さんも。 ……なんとなくだけど思い出してきたわ。 皆に散々迷惑かけちゃったみたいね……。
全ての元凶は妖天君です。 コヨミさん、今はゆっくりと休んでください。
ありがと……でも、あの鬼門を放っておく訳にも いかないでしょ。この始末はちゃんと私がつけなきゃ! あんな鬼門さっさと消しちゃうんだから……つッ!
コヨミさん、そのような体で無茶しないでください! 私の結界で時間を稼ぎますので今は――
――んもうっ! そういう訳には行かないのっ! 大切な親友でライバルの前よ、 無様な恰好なんて……見せられないじゃない。 いつも何でも一人でやっちゃうあなたが私を 頼りに来てくれて、すっごくうれしかったんだからね。 恰好くらいつけさせてちょうだい!
ですが……。
……でも、すっかり力を使っちゃったから、 私一人の力じゃ鬼門を完全に封印するのは 難しそうねぇ……。 そうだミコト、貴方も手伝ってちょうだい! 二人でだったら、あんな鬼門の封印楽勝よ! さぁ早く! 早速あの鬼門からいくわよぉ〜!!
ち、ちょっと、コヨミさん分かりましたから、 袖を引っ張らないでください! それと……本当に無理しないでくださいね……。
……お二人に任せておけばひとまず 鬼門は大丈夫そうですね。コヨミさん、 無事に戻って本当に何よりです……。 王子も激戦でお疲れでしょう。 ゆっくり休まれて下さい、お疲れ様でした。
王子〜〜〜〜っ! 久しぶり〜〜〜〜っ! 以前は世話になったわね! あの時のお礼を言ってなかったから、 改めて言いに来たのよ! ありがとぉ〜! ミコトってば、私が寝込んでるときは ずっと看病してくれてた癖に、快復したらすぐ 修行に行っちゃったのよ! 酷いと思わない!? あの子ってば昔っからそうなのよぉ〜! 子供の頃は妹みたいに私に懐いてたんだけどねぇ。 懐かしいわぁ〜…… ……ってごめんなさい、 昔話をしにきたんじゃなかったわね! 私はこれからも村を守らないといけないけども、 もし何かあれば呼んでちょうだい。 いつでも力になるわ! あの仙人、妖天君でしたっけ? アイツがまたいつ 現れるかも判らないしね。 鬼門の事だったら私に任せてちょうだい! それじゃ王子、これからもよろしく頼むわね! 私の陰陽道で、あなたの厄を払ってみせるから!
ゴブリンクイーン
――さぁ娘たち。将来私のように立派な 女王になるためにも、しっかり花嫁修業に励みなさい。 今日の修行は……操り術よ!
ゴブリンプリンセス長女
お母様。操り術でしたら私はとっくに マスターしてるわ。誰だって操って見せるわよ。
ゴブリンプリンセス次女
私も頑張りますので、 お母さま、見ていてください! ……三女、貴方もしっかりやるのよ!
ゴブリンプリンセス三女
もちろんです!
流石私の娘たち、その意気よ。あら、ちょうど 私達の姿に釣られた馬鹿な人間達がやってきたみたいね。 さぁ、あの中から操る相手を選んでらっしゃい。
そうねぇ……私はあの男にしようかしら。 ふふ、中々良い男じゃないの。
流石お姉さま、お目が高いですわ。それじゃ私は あの小さい娘にしますわ……一生懸命大砲なんて 担いじゃって……いじめ甲斐がありそうねぇ。
それでは私は……あの操りやすそうな 魔法剣士の娘にしますね。 操りやすそうですし。
皆決めたようね。それじゃ、 あなた達の実力を見せてちょうだい!
皆さん、目を覚ましてください!
シャルロット
は、私は何を!?
カノン
あれ、私一体どうしちゃって……。
ジェイク
さあ行こう皆! 世界が俺達を待って…… ん? ここは……どこだ?
あっさりと洗脳が解けちゃうなんて。 三人とも、まだまだ未熟ねぇ。
ごめんなさぁーい。良い男だったからある程度は 自我を残した方が面白そうだったから……その分 操りが甘くなっちゃったみたいねぇ。
ごめんなさいですわ。もっとお母さまに近づけるよう 努力致しますので……三女、貴方もよ! もっともっと頑張りなさい!
あんなに操りやすそうな相手でしたのに……。 私はまだまだですね。もっと精進致します。
しょうがない娘たちねぇ……まぁいいわ、 これからもっともっと上手になって行けば いいだけですもの。次はもっと頑張りましょうね。 さあ、今日はもう帰りましょうか。 ……貴方達、さっさと 騎獣の用意をなさい!
ゴブリン
ギャギャッ! ヨウイ! ヨウイ!
――ゴブリンクイーンの娘達……彼女達も 操り術が使えるようですね。今後も注意しておく 必要がありそうですね、王子。
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妖怪出現の報を受け現地へ赴く王子たち。そこに突如現れた謎の門の正体とは……。 初級(★1獲得の目安:平均Lv1) 簡易説明 ▼ MAP
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ミコトの友人の元へと訪れた王子たちの前に、妖怪を引き連れた少女が現れる。少女の目的とは……。 中級(★1獲得の目安:平均Lv25) 簡易説明 ▼ MAP
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王子たちの前に再び姿を現した妖怪の少女。気配なく忍び寄る妖怪に注意せよ! 上級(★1獲得の目安:平均Lv50) 簡易説明 ▼ MAP
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邪仙妖天君に呼び出された数多の鬼門。鬼門より現れる妖怪達を滅し、村を救え! 極級(★1獲得の目安:平均CCLv25) 簡易説明 ▼ MAP YouTube ニコニコ動画:タグ検索
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シノと共に、かつての妖怪総大将ぬらりひょんの死地へ訪れた王子たち。突如開かれた鬼門より現れし者とは。 神級(★1獲得の目安:平均CCLv50) 簡易説明 ▼ MAP YouTube ニコニコ動画:タグ検索
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コヨミの誘いを受け、満開の桜の下花見を楽しむ王子達。突如現れた魔物より、逃げ遅れた兵達を守りぬけ! 上級(★1獲得の目安:平均Lv50) 簡易説明 ▼ MAP
操られたコヨミを無力化せよ!<コヨミがいる間は味方の 防御力、魔法耐性ダウン> 極級(★1獲得の目安:平均CCLv25) 簡易説明 ▼ MAP
仁王立つ巨鬼達に打ち勝ち勝利を掴め!<コヨミがいる間は味方の 防御力、魔法耐性ダウン> 神級(★1獲得の目安:平均CCLv50) 簡易説明 ▼ MAP
ゴブリンクイーンによる、娘たちへの花嫁修業。操られた者たちを救い出せ! 神級(★1獲得の目安:平均CCLv50) 簡易説明 ▼ MAP ニコニコ動画:タグ検索
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